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5. 別れもネタにできる…!
Profile: 竹内 佐千子
東京都出身 11月15日生まれ B型 第3回『ダ・ヴィンチ』コミックエッセイプチ大賞受賞。メディアファクトリーの「コミックエッセイ劇場」(www.comic-essay.com/)で作品が連載され、現在『ハニー&ハニー』、『ハニー&ハニー デラックス』好評発売中。 sachinock.gooside.com/
――『デラックス』で、マサコさんと別れたと書いてあったのですが、それでも本を書き続ける理由は何ですか?
T:
あー…。突然別れてしまったので、まだまだ描きたいネタもたくさん残ってたんです。それでやっぱり連載は続けようと思って。そうですね…あと「別れもネタにできる…!」みたいな、ちょっと変な根性とかが出てきてしまって(笑)。たくさんの人に自分の別れを見てもらうことで、「辛かったんですねぇ」って慰められて、それで立ち直ってやる! みたいな(笑)。でもきちんと描けて本当にスッキリしました(笑)。
――応援のメッセージとか沢山もらいましたか?
T:
すごく多かったですよ。でも「すごく悲しかったです」というメールもとても多かったんですけどね。あと「これからもたくさん恋愛してください!」っていう前向きなメールもいただいて、それで立ち直りましたね。
H:
じつはデラックスを作ろうって時にもう別れてたんですよね。企画段階でその話をしていたので、「絶対にそこまで描きましょう!」「もう全部出し尽くしちゃいましょう!」って。ずっとウェブで連載してたんですけど、別れのところはウェブには載せずに出し惜しみして(笑)。本を買ってくださいと(笑)。
T:
自分でもブログやってるんですけど、別れたってことは伏せてました(笑)。
頑張って別れたことは言わないで、読者にショックを与えてみようっていう気持ちがありました(笑)。
H:
コミックエッセイってわりと淡々と自分の日常を綴っていくものなので、「ラブカップル」の相手が変わろうと、ネタが尽きるまでそのまんま続けていくっていう選択肢もあったんです。でも、きちんと最後まで描いてもらおう、と考えました。
T:
やっぱり、本当に別れちゃったわけだし…。それでこそ、「みんなと一緒」って言えるなって思って。うん。
――今後もサチコさんのお話は読めるんでしょうか?
T:
やっぱり独り身になって描けるネタもあるので、それは「描かせてください」って頼むつもりです(笑)。
H:
お陰様でウェブのほうもすっごく好評だったんです。たぶん、初代の担当者も「正直ここまでウケるとは…!」みたいに思ったはずです。ウェブは毎回4作品程更新していくんですが、他の作品より群を抜いてメッセージが多いんですね。『デラックス』を作る時に、ウェブの連載も再開したんですけど、その時はサイトのアクセス数自体が大幅に上がりましたね。作品ごとにアクセス数ランキングをとってるんですけど、『ハニー&ハニー』が始まった時には、ひたすら記録更新していく感じでした。
――他のジャンルのマンガも描きたいと思われますか? たとえばレズビアンじゃないテーマのものなど。
T:
あ、すごく思いますね。こういうかたちで出版させていただいたんですけど、もともと、あの…、創作系の作品も描いてたことがあったんですね。だから、今後はいろんなことにチャレンジしてみようかなぁって、思っています。
――あと、これは私の独断の意見なんですけど、ちょっと『ちびまるこちゃん』の大人バージョンみたいって感じたんですけど、
T:
うん、すごいわかります。私『ちびまるこちゃん』世代なので、やっぱりそういうのって出るのかなぁって思ったりしますね。『ちびまるこちゃん』もエッセイで、私のもエッセイだし。実際、キャラクターの髪型がけっこう似てるんで(笑)。言われること多いですね。
――一番好きなマンガはなんですか?
T:
私、すっごくマンガが好きなので、たっくさんありますねぇ(笑)。でも最近の少女マンガはあんまり読まなくて。あの、萩尾望都さんや手塚治虫さんとかすごく好きで、ほとんど読んでますね。あと少年マンガも好きですし。
――少女マンガで特別好きなものありますか?
T:
あぁ、萩尾望都さんの『残酷な神が支配する』とか、すっごく好きですね。ゲイのエピソードがちょっと出てきて、内容がすごく深いんです。あと、アニメが好きなので、けっこう『ガンダム』とかも好きですね(笑)。すごいオタクですいません(笑)。やっぱり私マンガで育っているので(笑)。あー、顔に斜線が入って「ガーン」とかってなるのって、さくらももこなのかなっていま思いました(笑)。あまり意識はしてなかったですけど。
――そういえばそうですね! 私も、マンガはすごく好きなんですよ(笑)。
T:
何が好きなんですか?
――一番好きなのは岡田あーみんなんですよね。勝手に師匠だと思っています(笑)。
T:
あー! 私もじつは岡田あーみんは人生のバイブルで(笑)。大っ好きなんですよ本当に!!
――私全巻揃えてありますよ(笑)。
T:
私もです(笑)。
――では最後の質問です。読者の方や、とくにレズビアンで悩んでいる人たちなどに、何かメッセージをよろしくお願いします。
T:
「自分のセクについて悩んでて、どうしたらいいかわからない」っていう内容のメールをよくもらうんです。私は自分のことで悩むのってすごく大事だと思っているんですね。でも、レズビアンって苦しいものじゃなくてね、ただ自分の一部だから、ちゃんと認めて、自由に生きていけばいいんじゃないかなぁって思うんです。そういうメールを貰うたびに思うので、「悲観的にならないでね」って言いたいですね…(笑)。
H:
「自分と同じ悩みを持つ人って意外にたくさんいるんだよ」っていうのがわかったらいいですよね。
T:
そう、実際レズビアンの数は多いですしね。で、「こういう性癖のせいで、恋人もできないし、みんなに気持ち悪いと思われる…」とかいう声もよく聞くんですけど、私はそれはレズビアンであることのせいではないと思っているんです。ノンケでも恋人がいない人はいるし、レズビアンであっても恋愛を楽しむことはできるので。恋をしてその度に悩んで、自分を磨いたりっていうのも、自分の捉え方ひとつでこんなに楽しむこともできるのに…みたいな感じですね。…なんて言いながらも、私も悩むことたくさんあるので、必ずしも解決しなくていいんじゃないかと思うんです(笑)。あまり自分を追いつめず、基本ポジティブ・シンキングが大事なんじゃないかなぁ。
――そう言えば、カミングアウトしたアメリカの女優さんがこんな風に話してたんです。「レズビアンであることは、自分の目が青かったり、髪が金髪だったりするのと同じ、ひとつの特徴であってそれ以上のことではない」と。
T:
すごい! そう、本当にそうだと思います。
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