レベッカ・ワインベルグ ロング・インタビュー

By Yuki Keiser 2006.03


レベッカ・ワインベルグ

1. 『Sex and the City』での仕事

Profile: レベッカ・ワインベルグ
Rebecca Weinberg 。1968年生まれ、テキサス州ヒューストン出身。スタイリスト兼コスチューム・デザイナーとして、パトリシア・フィールドと『Sex and the City』を含め、数々のプロジェクトのスタイリングを手掛けた。現在ソロでキャリアを続け、ヒルトン姉妹やジェシカ・シンプソンなどが主演する広告のスタイリングに専念している。www.rebeccaweinberg.com

大人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』でスタイリストを務めたレベッカ・ワインベルグは、現在ニューヨーク・マンハッタンのメイン通りにオフィスを構える売れっ子スタイリスト。15年ほど前から仕事で頻繁に来日し、近年では日本のバッグブランド『サマンサタバサ』の、ヒルトン姉妹出演の広告でスタイリングも手掛けている。そんな日本通でもある彼女に、「パワー・レズビアン」、自身のカミングアウト、日本での思い出などについて、ニューヨークの彼女のオフィスにて尋ねた。

レベッカ・ワインベルグ

――まず、あなたの仕事と、スタイリストになった経緯について教えてくれる?

90年代初頭に、ドラァグキングとバーレスクのショーで色々とパフォーマンスを行っていたと同時に、スタイリングもこなしていたの。そのときはスタイリングで生活費を稼げるなんて思っていなかったけどね。でも当時は、ダウンタウンのゲイ・フォトグラファーとスタイリングを務めたりしていたの。その中の一人が友達でもあるデヴィッド・ラシャペルなんだ。で、しばらくしたらアシスタントとして映画での仕事のオファーがきて、徐々にスタイリングで生活費が稼げるようになったの。その後パフォーマンスも何年か続けたんだけど、だんだんとスタイリングに専念するようになった。で、『Sex and the City』の洋服のデザインを手掛けたの。

――もうドラァグキングとしてパフォーマンスはしないの?

スタイリングに専念するためにもう辞めたの。

――『Sex and the City』では具体的に何をしていたの?

11年来のパートナー、パトリシア・フィールドとドラマの洋服をデザインをしたわ。
二人で一緒にデザインして、エミー・ショーも受賞したのよ。エミーは、アカデミー・ショーに相当するテレビのショーなんだけど、4回もノミネートされたの。

――パトリシア・フィールドは、あなたの恋人だったの?

そう、ガールフレンド兼ビジネス・パートナーでもあったの。一緒にビジネスを行っていたのよ。

――当時もカミングアウトしていた?

もちろん! 私たちは関係をオープンにしてたから、周りはみんな知ってたのよ。私は彼女より27歳も若かったから、母娘だと思われることが多かったわ! 私の母より歳をとっていたから、ちょっと珍しかったかもね。でもそれもまた楽しかった(笑)。

――別れた後もまだ一緒に仕事したりしている?

彼女はテレビや映画にフォーカスし、私はコマーシャルに仕事を絞っているからもうしてないの。ジャンルが全く違うのでもう4年ほど仕事していないわね。私たちみたいに何年も恋人かつビジネス・パートナーだった場合は、最終的にはお互い別の道を行くべきでもあると思うの。そこからまた成長できるし、良いことじゃないかな。

――二人はどうやって出会ったの?

出会いは80年代半ば。当時私は19歳だったの。ユニオン・スクェアのクラブで働いていたんだけど、そこで彼女に告白したの。彼女は一端私を見て、「OK!」と言ったわ。でも彼女はその時46歳だったから、少々混乱していたと思うけど、付き合ってみたらとても楽しかったわ。

――エンターテイメントの世界ではゲイとレズビアンがとても多いと良く聞くけど、実際どう?

その通りだわ! とくにアメリカは多いんじゃないかな。世界的にもそうだと思うけど、アメリカのほうがゲイとレズビアンは全体的にヴィジブルだと思う。一般の人もその事実をわかっているし、別に気にしてない。スタイリスト、ヘアー・メークアップ・アーティスト、プロデューサーなどはとくに多いし。エンターテイメント業界はクリエーティブな人満載で、その人たちのライフスタイルも普通の人とはちょっと違う傾向にあるから当たり前のことね。たとえば、ジェーン・ベルリーナーもそうだし。彼女は長年CAA(Creative Artists Agency)(米エンターテイメント界最大級のタレント&クリエイター・エージェンシー)を運営していた人よ。面白いのは、ちょうど今私の友達と付き合っているの(笑)。


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