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【作品をめぐる多彩な人々】
「僕もかつてはゲイだった。いまはエックス(元)・ゲイなんだ」と、ありえない言葉を映画の前半でメーガンににこやかに語る、創設者の片腕マイクにキャスティングされたのはミュージシャン・俳優として活躍するドラァグ・クイーンのルポール。
左: マイク役、ドラァグ・クイーンのルポール/右: グレアム役、クレア・デュバル
脚本は『SMALLVILLE/ヤング・スーパーマン』の脚本家兼プロデューサーを務める売れっ子ライターで、ゲイであることをカミングアウトしているブライアン・ウェイン・ピーターソンが当時無償で引き受け、共同プロデューサーはバビット監督のパートナー、アンドレア・スパーリングが務めるなど、キャストやスタッフにもLGBTが参加、作品にリアリティと深みを与えている。
また『17歳のカルテ』にも出演したグレアム役のクレア・デュバルは バビット監督の短編映『Sleeping Beauties』に出演以来監督と親交があり、最新作『Itty Bitty Titty Committee』にも脇役として出演。メーガン役のナターシャ・リオンを監督に紹介したのも彼女だそう。『Lの世界』でシェーンを演じるキャサリン・メーニッヒとも親友で、今後も目が放せない女優のひとりだ。
施設の仲間のひとりを演じたメラニー・リンスキーは、監督が大好きだというレズビアン映画『Heavenly Creatures』にも出演しており、もっとも出演してもらいたかった女優のひとりだったという。彼女も『Itty Bitty Titty Committee』に脇役で出演している。
また、『ブロークバック・マウンテン』でヒース・レジャー扮する主人公の妻役が記憶に残る、ゲイ・フレンドリーなミシェル・ウィリアムズも作品の導入部分に登場。そしてフランス人女優ジュリー・デルピーが友情出演するなど、監督につながる多彩で個性的なキャスト陣も魅力だ。
辛辣なメッセージさえも、ロマンティックな瞬間やヴィヴィッドな色彩といっしょくたにユーモアで包みこみ、最高にハッピーでキュートなコメディに仕上げられたこの作品。見た後にはきっと、心に温もりと一緒にそのメッセージもしっかりと居座り続けるだろう。あくまでも困惑したメーガンみたいに親しげな顔で。
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