アジアのエレクトロロックバンド、FUTON

by Yuki Keiser October 2007


FUTON

2. みんなある意味クィアなバンド

――今回のアルバムでは、Chicks on Speedとの共演ソングも含まれているけれど、そのいきさつは?

Gene(以下G): 
メンバーのアレックスがバンコクにDJしにきた時に、彼女とよく連んでいたの。それで、一回彼女が回しているときに一緒に歌ったら、「曲も出してみようか」ってなった。彼女は本当にスィートでみんな大好き。

Bee(以下B): 
Chicks on Speedは素晴らしいバンドで先駆者だと思っているから、ずっと彼女たちのことを尊敬していたよ。バンコクではアレックスとずっと一緒で、よくショッピングをした。

G: 
そうそう、もう彼女はショッピングが大好きで、ずっとしていたよ! すんごい量の買い物をするのね(笑)。でそのあと、プールの脇で一日中曲を作ったり。

B:  
とにかく彼女とは気が合ったんだ。バンコクのデザイナーにもすごい興味を持ってくれたから色んなショップに連れて行ってとても気に入っていた。それで僕もいっぱい洋服を買わされたよ(笑)。

――(笑)。みんなのルックスもとてもカッコいいと思うんだけれど、とくに好きなブランドはある?

G: 
バンコクのデザイナーも好きだし、気に入ったものはとにかくその時のフィーリングで何でも着る。

OH(以下O): 
私たちはルールなしで色んな洋服を着ているの。

B: 
ただ、僕はヴィヴィアン・ウエストウッドだけはつねに大好きなブランド。若かった時パンクだったんだけれど、当時の僕にとってはとても高い服でなかなか買えなくて、今はそれほど高く感じないから。この前なんか、東京でギターのパーツを見つけたんだけれど、2万5千円で高すぎるから諦めた。その10分後にヴィヴィアン・ウエストウッドのショップに入って3万5千円のパンツ見つけたら、「OK、買おう」って(笑)。

S: 
僕は基本的にオールブラックのルックスが好きだから、DKNYやカルバン・クラインをよく買う。

O: 
今回、東京に来て驚いたのが、街で着物を着ている女性がいること。みんなとっても綺麗でうっとりさせられた。

――そうなんだ。でも、OHちゃんも今度ライブで着てみたら似合うと思う!

O: 
あ、それいいかも!!
 

FUTON/OH

ファッションアイコン的存在のOH。女優・モデル・イラストレーターとしてもマルチに活躍。

 
――ところで、FUTONはとてもクィアフレンドリーだよね。バンドの中で誰がクィアかきいてもいいかしら(笑)?

全員: 
…(笑)。

O: 
みんなある意味ちょっとクィアだよね(笑)。

S: 
… OK、じゃぁ言おう。(Gene、Bee、と自分をさして)はい、この1、2、3。

――多分そうだろうと思った(笑)。

B:
(笑)。よく当たったね。 良いゲイダーだよ! 

――そりゃあそうでしょ! Tokyo Wrestlingはみんなクィアだからね! ところで、バンコクのゲイシーンにはよく遊びに行く?

G: 
もう、しょっちゅう(笑)。 

――(笑)。どんな感じなの?

G: 
最高だよ! ストレートの人も遊びに来るほどポピュラーだし。

S: 
音楽はポップがメイン。あと、バンコクの人もどんどんオープンになってくる気がする。

B: 
東京みたいに、クリエイティブなクラブキッズタイプのゲイはあまりいないけれどね。

――バンコクでは、ストレートの人もよくゲイバーに来るのね。東京では基本的にストレートの人はあまり二丁目に来ないね。

G: 
バンコクでは、ゲイとしてのライフスタイルはあまり問題ないんだよね。ストレートのバーとかでも気軽に遊べるし、生きやすいよ。

――みんなはレズビアンの友達もいる?

G: 
もちろん!

B: 
そういえばOHはタイのクィア映画でレズビアンの役を演じていたよ!

O: 
そうそう! 映画『the iron ladies 2』('03)(『Satree lek 2』原題)(『アタック・ナンバーハーフ(邦題)』)といって、バレーボールのチームについてのコメディなの。当時結構話題になった。
 
――日本でもDVDであるよね! すごい!! バンコクのレズビアンはどんな感じなの?

B: 
まずバンコクでは同性愛者の人権のこととなると、ほとんどのゲイ男性は興味がなくて、レズビアンが活動しているの。地元でも、LGBT全員の権利を強く主張するオールレズビアンの団体が存在するほど。

――それは意外。あと、ルックスはどう?

S:  
クールでカッコいいよ。スパイキーヘアだったり。

B: 
友達からよく聞くのが、役割が結構決まっているみたい。ブッチかフェム、どっちかじゃないといけない、みたいな。

G: 
タイでは、ブッチを“トム”って言って、フェムは、“ディー”なの。

B: 
それに関しては、かなり厳密に守らなければいけないそう。英語でいう、“スィッチ”(=リバ)はできない。

S: 
あと、自分たちのクラブもある。

――男性は入れないの?

G: 
いや、それは問題ない。彼女たちはオープンで気にしていない。

――日本じゃだいたい男性は入れないからね。

B: 
本当に? ああ、でもロンドンもそうかも。入れないクラブもある。

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