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2. 今日の天気は「クィア」!?
K:
じゃぁ、「クィア」の意味は? Tokyo Wrestlingでもよく使う言葉なんだけれど、一般の日本人はまだ知らない人も多いから。
A:
「クィア」はなんといっても一番新しい言葉だよね。ゲイも、レズビアンも、バイセクシュアルもトランスジェンダーも、インターセクシュアルも何もかも含まれている。
K:
わかりやすく言うと、「ノン・ストレート」だと思えばいいんだよね。でも、ストレートの男性で女装する人や、ストレートの女性だけれども、ゲイ男性しか好きじゃなかったり、っていうときにも「クィア」は使われるよね? つまり“一般的にいうストレートじゃない人たち”みんな含まれていることになるのかな。前に「変態」の意味ってきいたことあるけれど、もともと英語の意味は?
R:
たしかに「変態」という意味も含まれているけれど、それだけではなく、「少し変わっている」っていう感じかなぁ。それに、人間のことに限らず何にでも使える。「今日の天気ちょっとクィアだね」って英語では普通に言うのよ。
K:
へえ! それは初耳!
R:
「ほかとはちょっと違う」って感じ。「ダイク」という言葉にはさっき言ったアティチュードも含まれているから、ゲイとレズビアンの中でも「そこまでやらなくてもいい!」と思っている人たちは、「クィア」の表現を好んで使うかも。活動の意味が含まれていないから。
K:
なるほどね。ちなみにレイナは自分のことをなんて呼んでいるの? 「クィア」?
R:
10年前アメリカに住んでいた頃は自分のことを「ダイク」って言っていたんだけれど、最近では「クィア」ね。だって、6年前日本に来た時、「ダイク」って言ったら通じなかったのよ! それからは「レズビアン」を使うようになったんだけれど、この前アメリカに行ったとき、ついつい癖で「レズビアン」って言っちゃってすごい恥ずかしかった(笑)。
K:
(笑)そうよね、レイナってパンクで友達も格好いいから、そこで「レズビアン」って言ったらみんなびっくりするんじゃない? おかしいよね(笑)。TWのサイトのAbout Usやフライヤーでも、同じ理由で「レズビアン」という言葉を多用しているのよね。ところで、アメリカ映画でも見たんだけれど、自分のことを「ゲイ」っていうレズビアンも結構いるよね?
R:
ああ、そうそう。私も、一般の人と話している時は「ゲイ」って言っている。「クィア」、「ダイク」は仲間と話している時にしか使わないかも。遠慮して使わないっていうんじゃなくて、ストレートの人がその意味を知っているかどうかわからないから。通じなかったらなんか恥ずかしいし(笑)。
K:
でも、一般の人に使うなら、さっき話していた「レズビアン」が古いニュアンスだってことは知らないはずでしょう。それこそ、なんでそこで「レズビアン」を使わないの?
R:
確かにそうかもしれないけれど、やっぱり表現がソフトすぎだからかな。自分を「レズビアン」って呼ぶのはどうしても恥ずかしい。だから私の場合は、「クィア」を使わないときは「ゲイ」を使っているの。あと、「レスビアン」って言葉が最も使われているのは、ノンケ男性向けのレスビアンポルノ業界ってこともあるから、抵抗があるのかもね(笑)
K:
そういえばそうだよね! フランスの一部のレズビアンには、英語で「クィア」って言っても一応伝わると思うけれど、多分まだあまり浸透していないかな。あと、「グイン」って言葉もあるんだけれど、かなり差別用語で下品。でも最近は、自分たちで冗談で使っている人もいる。響きが気持ち悪くてダサイから(笑)。日本語にも、フランス語みたいに「レズビアン」以外あまりないじゃない? だからそのダサいニュアンスがないのかもね。
A:
そう。日本語の場合は、ニュアンスが新しい・古いというよりも、通じる言葉がそれしかないし、「レズビアン」と言わないとわからないと思う。
R:
でも、日本語では「ビアン」っていう呼び方もあるじゃない?
A:
確かに。でもそれも業界用語みたいなものだから、「ダイク」同様に一般的にノンケには伝わらないと思う。
K:
私も初めて聞いた時のことまだ覚えている。何のことかさっぱりわからなかったよ! フランス語の「トレビアン」(=とても良い)にしか聞こえなかった(笑)。
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