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3. HOMOは新しいトレンド!?
K:
ドラマ『Lの世界』の原題は『the L word』、いわば“Lがつく言葉”的な意味で、LはレズビアンのLじゃない? それってアメリカではどう捉えられているの? ダサイのかな。それとも、出演者のほとんどがフェミニンだから、当てはまるとか?
R:
このドラマは一般の人も見られるドラマだからじゃない? “レズビアンの入門”みたいなところもあるし。だから自然に「レズビアン」という言葉を使用したんじゃないかな。そのほうが受け入れられやすいし。
K:
今やアメリカで『Lの世界』を知らない人はいないほど人気の番組なんだけれども、それが原因で「レズビアン」という言葉が復活することは考えられる?
R:
最近はずっと日本に住んでいてアメリカに住んでいないからその辺はよくわからないんだけれども、一般の人の間に浸透・復活することは十分考えられると思う。というか、逆に必要だとも思う。「レズビアン」という言葉に違和感を持っている人もたくさんいるし、「ゲイ」と違ってまだまだ抵抗ある人もいるよね。そういう意味で、「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」みたいに、ゲイの先にレズビアンを入れているのは良いことだと思う。「ゲイ」みたいに、「レズビアン」という言葉にもっとメジャーになってもらいたいよね。
K:
そういえばほかにも、英語の「ホモセクシュアル」にあたる、「同性愛者」っていう言葉もあるけれど。メディカルな響きが含まれているような気がして、私は個人的に好きな言葉じゃないんだ。その辺は、どう思う? 「私は同性愛者です」って言ったことある!?
A:
オフィシャルな場では使うかもしれないけれど、友達には言わないよね。
K:
最近、アメリカでは「HOMO」という言葉が流行っていない? ロスにゲイアートのフェスティバルがあって、「Homo A Gogo」っていうんだけれど。ダサ面白い響きだよね(笑)。それでTokyo Wrestlingのラウンチパーティも「Homo Arigato」って命名したんだけれど(笑)。(詳しい内容はこちらを参照)LAの友達が言っていたのが、一番わかりやすい言葉でとくに意味はないんだけれどなんか面白いって。「I'm a homo, you're a homo, we're homos!」みたいな(笑)。
R:
アメリカ社会では、これまで使ってはいけない言葉を言いたがる傾向があると思う。それが理由のひとつなんじゃないかな。
K:
子どもが使ってはいけないと言われている“悪い言葉”を使って、クスクス笑っている感覚なのかな。それじゃあ、もうひとつ聞くけれど、何で「レズビアン」は古くて、「ゲイ」はそうでもないの?
R:
あ、でも「ゲイ」も最近少し古い感じが出ていると思う。「レズビアン」みたいに、白黒はっきりしすぎている様に感じられはじめてるから。「クィア」のほうが好きな人も多いわけだし。あと、「ゲイ」には意味やニュアンスがほとんどないのね。男でも女でもあるし、とくにカッコよくも悪くもある。使っている人と使い方による。今でも、差別用語「Fag」と同じ様に悪い意味としても使用できるの。「you are so gay!」って言うと、良い意味でも悪い意味でも捉えられる。
K:
日本では、どうかしら? 「ゲイ」はOKな言葉なの? どこかで嫌がるゲイ男性もいると読んだんだけれど。(※著書『「オカマ」は差別か』、ポット出版)
A:
私のまわりでは嫌がる人は誰もいないかな。「オカマ」や「ホモ」と比べて、「僕はゲイです」って言うほうが、ゲイであることを肯定しているっていうニュアンスが含まれていると思う。あと、最近の日本のゲイたちが「ホモ」っていう言葉を使う場合は、オネェ的な要素のない、かなり男らしいゲイのことを茶化す感じかな。
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