TW エディターズ・ダイクトーク

By Yuki Keiser、Maiko Asami、Rayna Rusenko July 2007


レズビアン用語

5. ブッチに見えるのに、バリネコだったら!?

K:
さっき話にでたけれども、英語ではトップやボトム(ベッドで能動的か受動的かのこと)という、役割を表す言葉が存在するよね。ということは、アメリカでも役割があるってことじゃないの?

R: 
確かに存在することはするけれどみんなそうとは限らないし、そんなに話に出てこない。日本みたいに「あなたはトップですか、ボトムですか?」って聞かれたことないよ! ふだん、みんなそんなこと気にしない。しかも、トップ・ボトムは限られた世界でしか使われていない言葉だし。

A: 
じゃぁ、自分がタチかネコかを名札に書いてそれをシャツなどに張る二丁目のイベントがあるけれども。それって外国人からすれば信じられないこと(笑)?

K: 
つまり、自分がベッドで何が好きかを思いっきり公表しているようなもんだものね(笑)。

R: 
(笑)はっきり言って信じられないし、最初すんごいびっくりしたよ(笑)。でもほとんどの外国人は深い意味をあまりわかっていないと思うけれど。

K: 
私の地元の親友のゲイ男性にこのことを話したら、すんごい驚いて笑っていた! 「そんなプライベートなことを見ず知らずの他人にあかすの!?」って(笑)。確かに、ものすごく個人的な情報をさらしているところは微妙に感じる人が多いかもしれないけれど、ある意味私は日本的で面白いと思うけれどね。効率が良いというか! 付き合う前から大体ベッドの相性が良いか悪いか想像つくんだから、それはそれで無駄な時間がなくて便利だと思わない!?(笑)。

R: 
(笑)。でも、たとえばタチ同士の組み合わせはあり得ないってよく言われるけれど、ベッドでの傾向って相手によって変わるものだと思うし、新たな発見をするのも面白いと思うよ(笑)。アメリカでは、「Butch in the streets, femme in the sheets」ってよく言われるんだけれど。「ストリートではブッチ、ベットのシーツの上ではフェム」。男らしい人がベッドでフェムになるなんて素敵だと思うし、いちいち概念に縛られないほうがいいんじゃないと感じている。

A: 
でも、もちろんそうだけれど、ぶっちゃけ、普段は男のように振る舞っているワイルドなブッチが完全にマグロのバリネコだったって聞いたら、結構びっくりするかもなぁ(笑)。

K: 
そうそう。リバだったら自然だと思うし、ネコって公表しているブッチは別にいいと思うんだけれど、何も言われずにベッドインしてバリネコだったらやっぱりがっかりする人いると思う! とくにナンパされたのに、いざという時になって何もしなかったらちょっとね(笑)。

R: 
それはないと思う! 日本では、ネコって基本的にベッドでは何もしないレズビアンだけれど、アメリカでのフェムはそうでもない。何もしないんじゃなくて、女らしい方法でするわけよ。日本でのネコは完全に、「これは貴方の仕事」みたいな感じだよね(笑)。

A: 
たしかに。あと、「トップ・ボトム」って、アメリカだと、限られた世界であってもストレートの間でも一応通用する言葉だよね?「タチ・ネコ」と違って。日本ではストレートの場合、男は絶対トップで、女は絶対ボトムだと決まっているけれど、アメリカはそうじゃないよね。ストレートの間でも「あなたはトップ? ボトム?」って聞ける余地があるというか。そこがそもそもの違いなんじゃないの。

K: 
確かにそうだね! さっきも言ったけれど日本では昼間でもそうゆう「タチ・ネコ」行為が続いている気がするし。タチだったら「奉仕して、車で送り迎えしておごったりしなければいけない」みたいな。ベッドでの延長線で、ストレートの社会の模範だよね。

A: 
あと、道路の車側を歩いたり(笑)。

K: 
(笑)。そうそう、まさに「ジェントルマン」的な役割だよね。ストレートでもそうだと思うけれど、それって少し古く感じるよね。今思ったのが、そのはっきりした傾向ってやっぱり若いからってのもあるんじゃない?若い時のほうが頑張って役割に当てはまろうとするかもしれないけれど、歳をとっていくうちにもっと自然体になると思うし。タチどもも30過ぎると疲れてくるからね(笑)。前に、30代後半の女性が20代の時はタチだったけれど、30になってからはいちいちネコの面倒みるのに疲れてもっとリバっぽくなったって言っていた、そういえば!
 

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