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2. 2006年はゲイ・アカデミー賞の年
2006年のアカデミー賞は、“ゲイ・アカデミー賞”といえるだろう。
『ブロークバック・マウンテン』がその年最高数の8つのオスカー賞のノミネートを記録し、監督のアン・リーも監督賞を受賞したものの、最も期待されていたこの“ゲイ・カウボーイ・ラブストーリー”は、賛否両論の中、惜しくも最優秀作品賞を見逃した。もし受賞していたなら、映画史上初アカデミー受賞の“クィア・ラブストーリー映画”となっていたはずだった。この結果を、アカデミー賞が未だ保守的で、明確なゲイ内容に関しては抵抗を感じているサインとして捉えている人も少なくない。
しかし、最優秀作品賞こそ逃したものの『ブロークバック・マウンテン』の成功や、主演俳優のヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールのその後の絶好調なキャリアからは、たとえゲイの役を演じてもマイナスにはならないことが証明され、ハリウッドのアーティストの間での長年の信念を覆した。

そのため、同映画は大成功を収めるゲイ・ラブストーリーが描かれた映画の幕開け作品ともいわれている。たとえば、今年リリース予定の、アメリカの政治家でゲイ活動家のハーヴェイ・ミルクの人生を描いた映画『ミルク』。ゲイとしてカミングアウトしているガス・ヴァン・サントが監督を務め、Aリスト俳優で名高い脚本家兼プロデューサー兼監督でもある、鬼才ショーン・ペンが主演を務めることからも、大きな期待が寄せられている。
ここ最近の、ゲイ役を演じるストレートの俳優やカミングアウトするアーティストが増加している傾向に関しては、カミングアウトしている俳優のサー・イヤン・マッケラン(『ロード・オブ・ザ・リング』(‘01)や『X-メン』(‘00)などに出演)はこうコメントする。「じつは、僕自身のメインストリームでのキャリアは、ゲイとしてカミングアウトしてからブレイクしたんだ。ヒース・レジャーがゲイじゃないのと同じように、僕もストレートじゃないけれども、彼もゲイの役が好演できるよう、僕もストレートの役が演じられる。ステレオタイプは将来的にはなくなると思う」
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