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2.役者を見てイメージを膨らます
――役者さんを見てイメージが膨らんだとおっしゃいましたが。
役者さんを見て、彼らの一番良いところを引き出してあげたいといつも思っているので、当て書きをするんですね。だから、一番うれしい褒め言葉は私に対する直接の褒め言葉というより、「登場人物が本当に存在するみたい」と言ってもらえることなんです。これって、役者さんの持っている本質が最大限に引き出されているからこその賛辞じゃないかなと思えるからです。
――たとえば具体的にどのように役者のイメージをキャラクターに反映しましたか?
たとえば宗佑役の錦戸くんに関しては、最初は美知留がシェアハウスに逃げ込んでくるためにDVを行う男が必要だったので、いわば記号的な役で良いかなと思っていたんです。けれども、錦戸君の顔を見たら…(笑)。なんというか、すごい切ないものを感じたんですよ。それでこれはラブストーリーになるなって思ったんです。つまり、“愛しているのにDVをやってしまう”みたいな、相反するものが錦戸君を見て膨らんだんですね。
――上野さんに関してはいかがでしたか?
そうですね。樹里ちゃんはそもそも『虹の女神』(06)という映画を観て、「この子は性同一性障害の役ができる」と直感したんです。実際、やってみたら本当にぴったりでした。
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タケル役の瑛太君は実際に会うと、ドラマのイメージと同様に、少し女性的な感じがあるんですよ(笑)。とても優しそうで。その面が特別良いなと思っていたのでそういう部分が出るようにキャラクターを描きました。まさみちゃんはいつもニコニコしている女性で人に気を遣ってくれる子なので、その面を引き出そうとしました。

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