『ラスト・フレンズ』の脚本家・浅野妙子さんのインタビュー

By Yuki Keiser June 2008


ラスト・フレンズ

4.その役になる上野樹里

――脚本を執筆する前と後で性同一性障害に対する考え方は変わりましたか?

もともとセクシュアルマイノリティに対して偏見がなかったので、そんなに変わらないですね。

――ご自分の周りに、ゲイやレズビアンの方いますか?

身近には本当にいなんですよね。あ、でも! 親しい友達でひとり、結婚した後にレズビアンになった女性がいます! その彼女は男と結婚していたんですが、別れていまは女性と付き合っていて、もう男性には戻れないと言っています!

――あら! いたんですね! ちなみに浅野さんは女性に惹かれたことはありますか?

ないですね。同性愛に偏見は全くないのですが、自分の中にそういう傾向がないと思います。

――いま出ている月刊TVガイド『TVJapan』での『ラスト・フレンズ』の特集の中で、アンケートがあったんですけれど。ひとつの質問が「同性に性的に惹かれたことある人」について、20%もYESと答えていたんですよ! ただ同性に惹かれているんではなくて、「性的に」、ですよ! 一般誌でそのようなアンケート結果が出るとは大変驚きました。

そうなんですね! えぇっ、20%もいるんだ! そうですよね。「性的」にですよね。すごいですね。でも確かに、高校生時代とかまだ若いときによくそういうのを聞きますよね。


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※現在、『ラスト・フレンズ』の記事特集が掲載されている月刊TVガイド『TVJapan』(6月号)


――顔合わせのときは、役者さんとはどんなお話をされたんですか?

まず、樹里ちゃんが、「この役はどんな役なの? ちょっと聞きたい!」と言って撮影が始まる前に自宅まで話を聞きに来ました(笑)。マネージャーさんと一緒に。そのときには彼女の中ですでにイメージを膨らませていたらしく、「こういう髪型でこういう服装でこういう風にしたいんです」とはりきって言ってくれましたね。樹里ちゃんは既に役作りを始めていて、すごい気合が入っていたんですよね。「わからない部分もあるけれど挑戦する!」 と最初から意気込んでいました。

――さすがですね! 上野さんの演技は素晴らしいですね。本人はFtMの方とお話されたんですか?

実際のことは知りませんが、多分していないと思います。樹里ちゃんの場合は、カンで演じていると思います。すごいですよね。彼女に関して驚いたのは、最初ここに来たときはまだ『のだめ~』の髪型で、「よくわかんない」みたいなことを言っていたんですけれど、それが次に一週間後ぐらいにリハーサルで会ったときには、髪をばっさり切っていて、瑠可の服装になって来ていたんですね。そしたらもうね、全てが違うんです。歩き方や座り方、しゃべり方など全てが変わっていたんです。カメラが回っていなくても、足を開いて座っていたり、つまりその役になっちゃうんですよ。そういう意味でも本当に彼女は天才だと実感しました。

――演技に対しての姿勢も見事ですね。髪を切ったのを初めてみたときの感想はいかがでしたか?

いままでとは全然違う雰囲気を醸し出しているじゃないですか。とっても似合っていたし、綺麗だと思うんですよね。『のだめ~』のときは、どちかというと綺麗だとはあまり思われていなかったと思うんだけれど、今の彼女は綺麗。

――本当に輝いていますよね。

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