『TOPLESS』キャスト&スタッフ・インタビュー

By Yuki Keiser June 2008


TOPLESS

3.ビアンであることについて悩んでいる人へ

Profile 渡辺プリン (Watanabe Purin)
1971年兵庫県生まれ。編集の仕事を経て、フリーランスのライターに。女性誌からだ系Coidas『渡辺プリンの女の子大好き』、ウェブサイト『プリンのレズビアン放浪記』で注目された。


(※このインタビューは映画の内容について触れています。まだ観ていない人はご注意ください。)


――脚本を見ながら、内田さんに色んなアドバイスをされたんでしょうか?

そうですね。内田さんみたいな人、珍しいと思いますよ。よくここまで付き合ってくれたと思いますよ(笑)。「ここ違う、ここ違う」、って何度もめちゃくちゃ言いました(笑)。内田さんのお陰で、ものすごくリアルな映画ができたと思います。私の周りのレズビアンも同感みたいです。

――演技の点で、ナツコ役の清水さんにもアドバイスをされましたか?

清水さんを二丁目の某レズビアンバーに2年前に連れて行ったんですが、彼女はものすごく真面目な方なので、一生懸命そこにいたレズビアンたちと話していました。また、彼女とは何度かメールのやり取りをしたのですが、毎回、自分自身の思うことがビッシリと書き綴られていて、レズビアンを理解しようとする、そのひたむきな姿に、すごく感動しました! 

――映画の中で、活動家のレズビアンたちとナツコの対立が見られるのですが、これも渡辺さんの実体験でしょうか?

内緒です(笑)。もしかしたらあれだけ見るとレズビアンの運動を否定しているように捉えられるかもしれないですが、決してそうではないんです。私自身、そういう運動や勉強会にも参加したことありますし。ただ差別に対してどう向き合っていくかは、一人ひとり違っていいはずです。誰しもが強い人間ではありません。レズビアンだから運動しなきゃいけないという考え方には疑問を感じているんです。

――二丁目のシーンも出てくるなか、ゲイバーなどが出てきますが、実在のバーやスタッフさんなんでしょうか?

違いますね。全く関係ないお店です。じつは、監督からレズビアンバーのママに抜擢されていたんですよ(笑)。でも、素人の私に演技などできるはずもなく…。結局、エキストラとして出ましたが、なぜか私のシーンはカットされていました(笑)。

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※新宿二丁目で偶然出会うナツコ(清水美那)とカナ(大政絢) 。


――そうだったんですね(笑)。映画の中で、レズビアンのナツコとストレートの男性・光司との友情がなかなか素敵だと感じたんですが、実際に渡辺さんもストレートの男性のお友達がたくさんいらっしゃるんですか?

多いですよ。内田さんもそのひとりですし。

――どういう人に映画を観てもらいたいですか?

レズビアンであることについて悩んでいる人にとくに観てもらいたいです。そして、自分以外にもレズビアンがいるんだ! ということを知って、レズビアンである自分を受け入れてほしい。そして、自分自身のことをもっともっと愛してほしいと思います。


★読者へのメッセージ
<レズビアンについて、何も知らないから、差別や偏見があるのだと思います。この映画を通して、ひとりでも多くの人たちに、「レズビアンは身近に存在するんだ! 女性が好きなだけで、他は何ら変わることのない普通の女性なんだ!」ということを感じてもらえたら、こんなにうれしいことはありません。>


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