『TOPLESS』キャスト&スタッフ・インタビュー

By Yuki Keiser June 2008


TOPLESS

5. 自分をさらけ出して自然でいる

Profile 内田英治 (Uchida Eiji)
1971年年生まれ。ブラジルで育つ。脚本家兼監督。映画『キューティガール -美少女ボウラー危機一発-』(03) で脚本家としてデビュー、監督としては『ガチャポン』(04)がデビュー作。現代を生きる若者を描き続けてきた、現在最も有望な日本人若手監督。


(※このインタビューは映画の内容について触れています。まだ観ていない人はご注意ください。)


――この映画のどういった部分を観てもらいたいですか?

映画の後半のストーリーで、望まないのに男性と結婚する部分があるんですが、僕自身もこの映画をつくる前にそういうことが日本で起きているとは全然知らなかったんです。日本独特だと思うんですよね、レズビアンであるだけでこれだけ苦しい想いをしなければいけないというのは。僕はブラジルで育ったんですけれど、同性愛者にたいして欧米のほうが寛容だと思うんですよね。なので、明るくも撮っているんですけれど、そういった苦しい部分も観てもらいたいですね。

――少し不思議なタイトルだと感じたのですが、どういった意味ですか(笑)?

そうですね(笑)。渡辺さんはすごく嫌がっていました(笑)。ポルノ的に扱われるのが心配だったそうですが、意味の説明をしたら何とか納得してくれました(笑)。僕の幼少期、ブラジルに住んでいて、毎日母にビーチに連れて行ってもらっていたのですが、そこはトップレスビーチだったんですよ。母もそこでトップレスでいたんですが、そういう風に、自分をさらけ出して自然でいるという意味合いでこのタイトルをつけました。ブラジルは、トップレスになりたかったらなれる国だから。その対比として、日本のレズビアンの世界はその正反対だと感じているので、「自由にドーンと行こう」という意味合いでつけたんです。

――なるほど! いままでの日本のレズビアン映画、または映画に出てくるレズビアンキャラクターを観たり、参考にした点はありますか?

『ゴー・フィッシュ』(94)を観ようと思ったんですが、じつはもう購入できず観れなかったんですよね。日本の映画に関しては、観る気はなかったです。何となく男性向けに感じていたので。ただ、男の子の映画は観ました。というか、この作品のためというよりも、もともと観ていたんですが。たとえば『ハッシュ!』(01)が結構好きですね。以前からアメリカの映画で『バウンド』(96)が好きだったんですが、あういうスタイリッシュな格好いいガールズムービーも撮ってみたいですね。そういうガールズムービーが以前からずっと好きだったんですよ。あと、『テルマ&ルイーズ』(91)とか。ああいう、強い女の人が主人公の映画が好きですね。いつかは、『バウンド』的な『TOPLESS』のパート2撮ってみたいですね(笑)。

バウンド

※レズビアンが主人公の、カルト映画『バウンド』

――是非期待しています(笑)。また、最近『Lの世界』という、LA発のスタイリッシュなレズビアンドラマが上陸しましたが。

まだ観ていないです。かなり興味ありますが。

――どういう人に映画を観てもらいたいですか?

さっきも言ったように、ゲイやレズビアンにたいして違和感を抱くその感覚が僕にはわからないからこそ、そこら辺の道を歩いている人とかにこの映画を観てもらいたいです。僕みたいに最初何も知らない人ですね。


[ 1 ] [ 2 ] [ 3 ] [ 4 ] [ 5 ] [ 6 ] [ 7 ]