『TOPLESS』キャスト&スタッフ・インタビュー

By Yuki Keiser June 2008


TOPLESS

7.「みんな悩んでいるんだ」

Profile 清水美那 (Shimizu Mina)
1982年神奈川県生まれ。映画『蕨野行』(03)で山路ふみ子映画賞・新人女優賞を受賞。『いぬのえいが』(05)、『いくつもの、ひとりの朝』(06)、『Breath Less』(06)、などの作品に主演。若手実力派女優として期待されている。


(※このインタビューは映画の内容について触れています。まだ観ていない人はご注意ください。)


――個人的にお気に入りのシーンは?

桜の木の下で、「私は幸せになりますか?」と、高校生のカナが言うシーンです。それはいつもナツコが思っていることで、「私はこのままで良いのかな」とか。それで、一般の女の子がそういう風にレズビアンである自分と同じように悩んでいて、ナツコは、「みんな悩んでいるんだ」と、気づくんですよね。だから、そこの部分に関しては、レズビアンで悩んでいたり、カミングアウトできない人などに見て欲しいです。「自分だけじゃなくて、みんな悩んでいるじゃん」って思ってもらって気が少し楽になれたらと思います。「みんなハッピーなわけじゃない」という部分がとても好きですね。


TOPLESS

※ナツコとカナ。


――清水さんから見てのナツコの魅力は何ですか?

ナツコは真面目なんですよね。ナンパしまくるけれど、でもやっぱりすごく真面目で、その分、色んな辛い現実にぶつかることが多いんです。でもそれを解決しようとしたとき、ナツコの場合、女の子同士の恋愛話ができる相手が少ないので、自力で解決しちゃう面もあると思うんです。そういう部分の真面目さと、辛いことを辛いと認めたくない意地っ張りさも可愛いくて、爽やかというか、好きですね。明るいけれど、その分影の部分もいっぱい含む魅力的なキャラクターだと感じています。

――いま、清水さんの髪は長いのですが、映画の中では短いですよね。当時、役のために髪を切ったのでしょうか?

いえ、たまたまです。

――ストーリーの中で、ストレート男性とレズビアン女性の友情が面白かったです。二人の関係については、どのようにお考えですか? ご自身も、男性のお友達たくさんいますか?

男女の友情が成立するかどうか、とよく聞くじゃないですか。私自身は、する派なんです。それが、なっちゃん(ナツコ)になった場合に、どういう感覚でなのかなと考えました。ナツコからすれば男女の友情は男女の友情そのまんまなんですけれど、でも光司からすると、他の次元で考えなきゃいけないですよね。ナツコからすると、光司は気を遣わなくていい、ただの同居人で良い人だな、ぐらいな感覚なんでしょうね。でも、一方の光司は違うし、何よりナツコのことが好き。全くもってふたりの角度が違うんですよね。そのふたりが一緒に生活するのは、ナツコからすれば、ただラッキー、みたいな(笑)。ナツコにとっては、ある意味しがらみのない、本当の素の自分でいられる、リラックスできる相手なんじゃないかな。でも光司は、もう少し複雑ですよね。


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※ナツコと光司


――そうですね。その楽しい部分と、複雑さがリアルに描かれていたと感じました。今回、レズビアン映画などを観たり、参考にした作品はありますか?

コピーしてしまったり、また先入観が入らないために全然観ないようにしました。

――どういう人にこの映画を観てもらいたいですか?

色んな人に観てもらいたいですね。監督同様、レズビアンの事情についてあまりよく知らない、一般の方にも観てもらいたいです。


★読者へのメッセージ
この映画を通して沢山のことを知り、考えました。作品を観て少しでも共感してもらえたら嬉しいです。是非劇場へお越し下さい!

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