『水の中のつぼみ』セリーヌ・シアマ監督&アデル・ヘネル

By Yuki Keiser March 2008


水の中のつぼみ

1.弱冠27歳のみずみずしいデビュー作

Profile Céline Sciamma (セリーヌ・シアマ)
1980年フランス生まれ。フランス文学で修士博士号取得した後、名門・フェミス映画学校の脚本コースに学ぶ。デビュー作『水の中のつぼみ』が2007年カンヌ映画祭“ある視点”部門の正式上映作品に選出され、注目を。


●6月28日より、渋谷Q-AXシネマにてロードショー
●監督・脚本/セリーヌ・シアマ
●主演/ポリーヌ・アキュアール、アデル・ヘネル、ルイーズ・ブラシェール
●2007年、フランス映画
●配給/ツイン
●宣伝/シナジー・リレーションズ 
©Les Productions Balthazar 2007
『水の中のつぼみ』オフィシャルサイト


水の中のつぼみ

※『水の中のつぼみ』の冒頭のシーン。


2007年カンヌ映画祭“ある視点”部門の正式上映作品に選出された、弱冠27歳の新鋭女性監督のみずみずしいデビュー作『水の中のつぼみ』。

まだ子どものような15歳の少女マリーと、すでに大人の魅力と色気を放つ上級生のフロリアーヌ。そして、少しおデブで鈍くさい同級生アンヌ。パリ郊外の新興住宅地で繰り広げられる、少女たちの少し残酷なひと夏の物語。同性への恋、大人になる不安、初めて知る嫉妬や欲望など、さまざまな感情がクロスする…。シンクロナイズド・スイミングという激しい競技会を背景に、思春期特有の強い感情や孤独、不安などを真摯に描いたこの若い監督は、レズビアンとしてもカミングアウトしているセリーヌ・シアマ。

シアマはフランスの名門・フェミス映画学校の卒業生で、2006年に卒業制作として執筆したものが今回の作品の脚本となっている。フランスのTV局「フランス3」も協力するコンクールで最優秀脚本賞を受賞したため、映画製作を指導教官等に強く薦められ、監督の経験がまったくないにも関わらず、今回の作品に挑み見事に秀作を発表した。

初監督作品とは思えない完成度の高いこの映画は、思春期や、“少女が女性になる瞬間”をリアルに描き普遍的な作品に仕上がっている。吸い込まれるような映像や、スクリーンからあふれ出る少女たちの痛々しく残酷な感情、ディテールまで凝った鋭く聡明な描写、それでいて温かい視点…。アカデミー賞に匹敵するフランスのセザール賞にノミネートされたフレッシュな新人女優たちの競演も見所なこの作品は、ストレート/ゲイ問わず誰もが自己を投影できる、この夏の一押し映画!

今回、フランスを代表する女優、ソフィ・マルソーが団長を務める「フランス映画祭2008」で、3月に来日したセリーヌ・シアマ監督と、フランス最も有望な新人女優アデル・ヘネルに直撃インタビューを行った。

水の中のつぼみ/セリーヌ・シアマ監督
※『水の中のつぼみ』の監督、セリーヌ・シアマ

『水の中のつぼみ』
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