|
5.タイムレスな映画に仕上げたかった
(※このインタビューは映画の内容について触れています。まだ観ていない人はご注意ください。)
――あなた自身のフェイバリットなシーンは?
クラブでのシーン。観る度にお腹が痛くなるというか、とてもハラハラさせられるシーンだわ(笑)。そもそも、お腹が痛くなるように全てが作り上げられているから(笑)。まず、残酷きわまりないし、ベースや音楽の選択なども、そうしむけている。かといって、サウンドを消して観ても、胸が痛くなるシーンだけれどね(笑)。3分以内で、とてつもない期待、あと1ミリで実現しそうな希望、そして絶望、裏切りまですべて含まれているよね。このシーンは、悪夢そのものよ!
――そうですよね(笑)。とても強いシーンですよね。この映画では、大人が全く登場しなくて、さらに携帯電話もなかったりと、タイムレスな、特定の時代を感じさせないように仕上がっているのも印象的です。また、男の子の視点も見えなくて、存在自体薄いですよね。そのような表現の仕方を選んだ理由は?
まず、タイムレスな映画がつくりたかったの。ティーンエイジャーについての映画って、トレンディなものを扱う傾向が強いから、リリース後すぐに消えてしまう作品でもあるのよね。2年経ったら、もう歴史の中の作品になってしまう感じがするの。私の場合はできるだけ多くの鑑賞者にこの映画を観てもらいたかったから普遍的にする必要があった。たとえば、60年代や、80年代にティーンエイジャーだった人、また、2015年にティーンエイジャーになる人、それぞれが自分を投影できるような映画をつくりたかった。そのため、いろんなものを削ったわ。携帯などは無いし、また、お金がユーロなのか、フランなのかわからないようにしたりね。その結果いつの時代でも起こりうる映画に仕上がっている。
大人や男の子の不在に関しては、映画を観る人に選択を与えたくなかったから。例外なく、みんなに15歳の女の子になってもらいたかったの。男の子は、男の子の役にアイデンティファイして、大人は大人にアイデンティファイする傾向がある。それで観客は安心するんだけれども、私は誰にも安心してもらいたくなかったから。
[ 1 ] [ 2 ] [ 3 ] [ 4 ] [ 5 ] [ 6 ] [ 7 ] [ 8 ]
|