台湾映画監督ゼロ・チョウのインタビュー

By Yuki Keiser July 2008


ゼロ・チョウ

4. 台湾では中性的なレズビアンが多い

――『彷徨う花たち』では、ボーイッシュなレズビアンが出てきますが、実際にボーイッシュな女優を起用するのは重要でしたか?

『刺青』の竹子を演じたイザベラ・リョンのような、見た目はフェミニンだけれど、態度がボーイッシュなレズビアンを登場させたかったのですが、今回はリアル感を徹底的に出したくて、もともと中性的なルックスの女性でレズビアンでもある方を起用しました。また、メインキャラクターのディエゴは胸をつぶすなど、明確なタチなキャラクターに仕上げたかったんです。台湾では、ディエゴ役のような中性的な女性が多いからです。

――それは聞きたいことでした! 台湾のレズビアンシーンでは、現在、ボーイッシュなレズビアンがとても多いと聞いているのですが、実際はいかがですか?

多いと思います。たとえば、ディエゴ役のチャオ・イーランは台湾の本物のレズビアンの雰囲気にとても近いです。彼女のようなタイプが台湾のセクシュアルマイノリティの中では多いんです。


チャオ・イーラン


チャオ・イーラン

ディエゴ役のチャオ・イーラン

――ところで、台湾ではレズビアンはどのように出会うんですか?

レズビアンバーで出会ったり、あとはネットで色々な情報を得られます。ネットの力は大きいですね。

――台湾にはレズビアンバーは多いですか? また、台湾で、「レズビアンバー」を何と言うんですか?

台湾ではレズビアンバーは、「ティーバー(T Bar)」というんです。T は、トムボーイ(=ボーイッシュなレズビアン、またはボーイッシュな女の子)など、中性の人を指す言葉なんです。台北はわりとあるんですが、都市を離れるとほとんど無いですね。また、ゲイバーと比較すると、少ないです。

チャオ・イーラン、セレナ・ファン、ゼロ・チョウ
※(左から)チャオ・イーラン、セレナ・ファン、ゼロ・チョウ。今年のゲイ&レズビアン映画祭にて。

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