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3. ポーランドで自らネオナチへインタビューを
――さっき、ポーランドのゲイプライドに行ったと言ってたけれど。ポーランドはLGBTにとってかなり厳しい状況に置かれているとよく聞くけれど、本当?
そう。今年首都のワルシャワで開催予定のプライドマーチは市長によってキャンセルされたの。でも南のほうにある都市のクラクフはアーティスティックな街で、マーチは完全に独立した形でオーガナイズされているから開催することができた。企業などの支援にも頼っていないしね。西にいる寄贈者たちから援助を受けて、勇気ある若者たちが、スキンヘッズ(※ネオナチの一派)に攻撃されながらもマーチを主催している。以前、800人ものファシストたちが30人ほどのマーチする人たちを攻撃していたんだけど、最近では比率が逆転して、2000人のマーチに対して、2~300人のファシストっていう構図になってる。
――それでも、2~300人のファシストに攻撃されるなんて、かなり恐いよね。
そうだね。スキンヘッズたちは本当にアホというか…(笑)。ちょうど今年、彼らへインタビューを行ったの。今年、クラクフの街はクレイジーなことに、ゲイとスキンヘッズと、対立する両方のグループに行進する許可を同時に与えたの。それでそのスキンヘッドたちは自分たちを“the All Polish Youth(100%純血ポーランド人の若者)”って呼んでいて、ルックスがナチスの人たちに似ていて、アウシュヴィッツのシンボルも入れているような旗を持っている。そんな彼らの言い分を聞いてみたくて、インタビューを行ったの。
――彼らはダニエラが誰か知っていたの!?
みんな私が誰なのか全然知らなかったから、かなり笑えたよ(笑)。
――そのスキンヘッズにインタビューしたとき、彼らはダニエラが女の子だってわかってた(笑)?
うん、知ってた。
――ダニエラのことをストレートだと思っていたの? どうやってインタビューに応じてもらえたの?
私がストレートかどうか、多分彼らは考えもしなかったと思う。ポーランドのニュースチャンネルで務めている現地のカメラマンが同行していて、彼がインタビューのセッティングなどを全てやってくれたから。私はただ5分ほど喋っただけ。その間、彼らはお決まりの“伝統”など、いつものバカバカしいことを話していただけ。
――米ダイクシーンのアイコンであるダニエラ・シーが、スキンヘッズのインタビューを行うなんて、本当に皮肉だね(笑)。マーチ自体はどうだった?
一度暮らしたことがある街に戻ったことが、自分にとって一番刺激的だった。でもね、面白いことに、通常ポーランドのマーチではゲイというよりも、ゲイフレンドリーなストレートの人がマーチするんだよね、じつは。ゲイたちは、顔が知られて仕事をクビにされるのを恐れていたりするから、ストレートの人たちが彼らとの連帯を示すためにマーチするんだ。あと、家族とかも多かったね。
今回は、当時ポーランドに住んでいたとき付き合っていた彼女も一緒だったの。彼女はポーランド人で、当時私たち以外に誰もゲイやレズビアンのこと知らなかった。だから彼女にとって、私たちの関係を受け入れるのはとても難しかった。私にとってもそれを理解するのはハードだったし。彼女は、それまで人生でゲイシーンやゲイコミュニティ、他のゲイやレズビアンを見たことがなかったから。一緒に西に行ったとき、そういったコミュニティが見つけられたんだけど、そこには少しナショナリズムや人種差別的な感じの人が多かったので、あまりアットホームな感覚にはなれなかったし。だから、今回のマーチに参加しないかって誘われたとき、自分にとっては本当に大きい意味があって、即OKした。いまは親友でもあるその元カノも偶然にもちょうど街にいたので、一緒にマーチして、とても感動的な体験だったよ。
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