本邦初公開! ダニエラ・シー ロングインタビュー

by Yuki Keiser April 2008


ダニエラ・シー

4. NYの友達は『ショートバス』の共演者

――女優になった経緯は? 

16歳で家を出たとき、湾岸地域のサンフランシスコに移ったんだけれど、そこには私みたいに高校を卒業してない子でも入学できる大学があった。学費もそんなに高くないから、そこの演劇の授業を受けたの。そこでは色んなタイプの生徒が授業を受けていたのが最高だった。20代の生徒だけではなくて、たとえば60代で中国から5年前に来た女性や、30代のシングルマザーとかね。即興演技の授業を受けて、芝居などをやってた。環境は最高だったんだけれど、LAで育った私にとっては、ハリウッドなどのエンターテイメント業界には興味がなかったので、その後演技を続けたいと思わなかった。自分の政治的な思想とあまりにも正反対だと感じたので、最終的には音楽に専念したの。ただ、演技というアート自体はずっと好きだったので、数年後に演技が本当に恋しくなって。それでちょうど自分が何をしたいかを決めようと思っていたとき、ジョン・キャメロン・ミッチェルの映画『ショートバス』のキャスティングを受けて採用されたの。それが俳優としての始まり。


ダニエラ・シー


――『Lの世界』に出る前に『ショートバス』に出演していたのね。逆かと思ってた。

“本当に演技がしたい”って心底思って14週間ぐらい経って、『ショートバス』に出演した。ハリウッドの商業的でダサめの映画じゃなくても、自分の好きなタイプの作品で演技すれば良いって思ったんだよね。それで『ショートバス』の後に『Lの世界』に参加したの。映画の1年半後ぐらいかな。当時はまだエージェントがついていなかったから、宣伝用顔写真を自分で撮ってDIY的な感じで履歴書をつくって、関係者に送ったよ。

――ジョン・キャメロン・ミッチェル監督は映画に出る前から知っていたの?

オーディションに受かって知り合ったんだ。

――私は作品を2007年に日本で観たんだけど、本当にクールだった。一般の日本のオーディエンスとスクリーンを見ているなか、いきなりダニエラやダイクシーンの中心的人物が観られるのは感動的だったよ!

日本で『ショートバス』は結構メインストリームだったの?
 
――試写会と一般向けの上映会両方で観たけれど、全体的に人気だったと思うよ。テレビでも映画評論家が勧めていたのを見たし。アメリカでは違うの?

アメリカではあまりメインストリームじゃなかったね。

――なるほどね。ちょうど今年の4月頃に日本でDVDがリリースされていて、日本の大手レンタルショップTSUTAYAでも結構プッシュしていたよ。当時、主演女優のスックイン・リーへインタビューを行ったんだけれど、とてもフレンドリーで魅力的な人だった。彼女の出身地であるカナダのレズビアンたちについてもお話ししてくれた。

スックインは素敵な女優だよね。彼女は若いときから映画に出演しているんだよね。


ダニエラ・シー


――映画の撮影現場に関しては、どんな感じだった?

全てがとても漠然としていて、なんというか、映画に出演しているのかどうかよくわからないような状態だった。私たちが参加する数年前、ジョンは友達を集めて、その友達同士が映画に出演していた。でもそしたら映画に女性が存在しないことに気づいて、色んな女性を参加させたときいてる。

――女性のセレクションがすごく良かったよね! ジョンとの仕事は?

最高だった。彼は素晴らしい監督だよ。いまではとても仲良し。いまニューヨーク在住の友達のことを思い浮かべると、じつはほとんどがその映画で知り合った人たちなんだ。最終的にスクリーンにはあまり映っていなかったけれど、その作品をみんなで一緒に作り上げたのは確か。私にとっては初の映画出演だったので、共同で何かをつくるという経験は本当にやりがいがあって、自分の生き方にも近いと感じた。

――映画に一緒に出ているレ・ティグレのメンバー、JDともお友達?

うん、結構長い付き合いになる。彼女はいまでも交流のある素敵な人だよ。

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