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8. “対立”ではなく“コラボレーション”を
――レイラさんからみて、スイスの新しいジェネレーションのクィアたちの特徴はいかが?
色々とあるけれど、まず大学生に関しては、いまではスイスのほとんどの大学にLGBTの団体があって、そのほとんどは最近できたグループなの。
――そうだよね! 私もジュネーブ大学の卒業生なんだけれども、当時(2000年)そういうグループは無かったし、まったく話題にもなっていなかった。
だからそれは、若い世代がクィアとしてのアイデンティティにどんどん自信を持ち始めている証だと感じているし、そのためにも大学はまさに快適な場。考えてみれば、大学は他者の寛容・尊重が基本ルールなので、そういったことが起こりうるのは自然でポジティブなんですよね。
あとLGBT団体については、いままでよく言われていた当事者と社会や政府との“闘い・対立”というよりも、社会的機関と“一緒に”コラボレーション・ワークしようとする傾向がある。とくに、メディアや教育機関、アート業界、などとの共同作業が増えている。
また、新しいジェネレーションは、セクシュアリティを区別しなくなってきているようにも感じているの。最近では、ゲイ男性・レズビアン限定のグループ、というのも減ってきている。ゲイ・レズビアン別々にメッセージを発信するのではなくて、みんなで一緒に行動しようとしている。
さらに、新しい世代はジェンダーとセクシュアリティの区別をしなくなってきているんじゃないかな。たとえばフェミニンなレズビアンがどんどん増えてきたり、マスキュリンなゲイ男性も多かったり。また、以前レズビアンのほとんどはフェミニストでもあったけれど、最近ではそうとは限らないみたいね。
最後に、新しいジェネレーションはコンドーム無しでのセックスについてのリスクをより意識していると思う。限られた特別なスペースだけではなく、いまではスイスのどのクラブやクィアカフェに行っても、コンドームが無料で置かれているんだ。あと、クィアな女性にとっても、そういったリスクについての研究も進んでいて、いまでは情報も得られる。
――なるほど! 他の国の傾向について聞くのは本当に興味深いね。話は変わるけれど、今年の2月に日本でも『Lの世界』のDVDがリリースされたんだけれど、スイスでは数年前からNHKのような民法テレビチャンネルで放送されているよね。ドラマについての感想は?
私にとって『Lの世界』はとてもスペシャルな作品。家族や周囲へまだカミングアウトしていなかった時期にこのドラマを初めて観て、ベットやジョイスの様にクィアなライフスタイルを送りつつ、仕事をバリバリこなしている姿を見てとても支えられたし、自分に自信を持てた。ドラマのお陰で、自分が尊敬してロールモデルにできるレズビアンを初めて見ることができたから。あと単純に楽しいよね。ストーリーが自分の経験と重なることも多いし(笑)。
とにかくスイスのクィアシーンではとてもポピュラーなドラマだけれど、ストレートの間でもわりと人気よ。もちろんお決まりの質問は、「どのキャラクターがお気に入り?」。多くの子がシェーンと一夜過ごせるなら何でもするのは確実ね(笑)。
――6月にケイトが初来日を果たしたんだけれど、日本でも大フィーバーだったわ(笑)。最後に、日本のクィアへのメッセージをお願いします。
まずは、最後までこの私の長い話を読んでくれてどうもありがとう! スイス、とくにジュネーブのクィアたちの状況について少しでも伝えることができたらうれしいかな。もしそれで誰かをインスパイヤできたら、本当に光栄だわ。世界中のクィアコミュニティはお互いから何か得られると思うので。今後も、“BIAN”たちの活動について聞くのを楽しみにしています!
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