フォトグラファー、キャサリン・オピー

By Torish Bendix article from AfterEllen.com


キャサリン・オピー


ドラァグキング&トランスジェンダーのポートレート写真や過激なセルフポートレートなどの作品で知られる新鋭フォトグラファー、キャサリン・オピー。

キャサリン・オピー

スタイリッシュ・レズビアンドラマ『Lの世界』でも彼女の作品や本人も登場し、米アートシーンのみならず、Lシーンでも中心的な存在。

そんな彼女は現在、ニューヨークで最も高名な美術館であるグッゲンハイム美術館で回顧展を開催中で、キャリアも依然順調のようだ。入れ替わりが激しいアートの世界で20年以上生き残ること自体安易ではないなか、ほんの20数年のキャリアで同美術館で回顧展を開くということは彼女のキャリアが確固たるものである証だとも言える。

キャサリン・オピー

今回の展示作品は、ハリウッドの大豪邸やオピーが得意としているドラァグキングのポートレート、レズビアンの妊婦たち(『Lの世界』のプロデューサー、アイリーン・チャイケンと当時の彼女も含む数人がプールに浮かぶ姿)などで、ニューヨーク屈指の名高い美術館にLなテーマの作品満載な個展が開かれている。


キャサリン・オピー

※『Lの世界』大人気キャラクター、シェーン演じるキャサリン・メーニッヒも被写体に

キャサリン・オピー

『Lの世界』シーズン1エピソード12にも登場した話題の作品


ちなみに、美術館で販売されているオピーのグッズの中には、「DYKE」の文字入りのキャップまでも売られているのはビアンたちにとってうれしい限り。

キャサリン・オピー

オピーは、カリフォルニア州立大学UCLAの教授で、写真家としても数々の賞を受賞しメインストリームでも大活躍している敏腕フォトグラファー。「American Photographer」(アメリカのフォトグラファー)と名付けられた彼女の200作品にも及ぶ同美術観での展示は、彼女の今までのキャリアでは間違いなく最大の規模を誇る。

キャサリン・オピー

キャサリン・オピー

また、トランスジェンダーやサンフランシスコ&LAのクィアコミュニティ以外の、風景写真や、LA郊外の住宅地、広大な都市景観、LAのハイウェイのモノクロ写真、マリブのサーファーなど、広範囲にわたるジャンルの作品を一堂に見ることができるのも特徴的。

キャサリン・オピー

ちなみに彼女の最も有名な作品で人によっては最も悪名高いのは、1994年に発表された自らの腕に複数の針を刺し、腕と胸に“Pervert”(変質者)と刻んだSM的な世界観が主題のセルフポートレートだ。最近、オピーは同作品について『ニューヨークタイムズ』紙に「あの作品は、ゲイやレズビアンについての対話の方向性が近年とつぜん「自分達はいかに“普通”か」っていうことのアピールに終始し始めたことへのリアクションを表現してみたの。あなたも、いったい何が普通なのかって考える境界線をちょっとだけ広げてみない?」とコメントしている。

キャサリン・オピー

“Pervert”と刻まれた胸は2004年に発表したオピーが彼女の息子のオリバーに授乳しているポートレートにも映っている。母と子のなんの変哲もない風景は、オピーが撮ることによって議論の種を生み出し、同時に素晴らしい芸術品に仕上がっている。オピーはレズビアンに対する考えについても隠さずこう語っている。「私がカミングアウトすることと自分の作品を作り出すことが重要だと考えている理由の一つは、若い人たちの見本になるから。家族の会話って通常は異性間についてでしょ。だからこそ家族を考える別の切り口を見せたかったの。個人的かつ政治的な両方のレベルでね。」

キャサリン・オピー



★“American Photographer”はグッゲンハイム美術館で2009年1月7日まで展示中。ニューヨークまで行かなくとも、美術館のウェブサイトでいくつかの作品と彼女のビデオインタビューも見ることができるので、レズビアンアートや写真作品に興味ある方は是非チェックして見て!
www.guggenheim.org

訳: Kaori Takyu

※この記事は、米レズビアン・エンターテイメントサイト、AfterEllen.comが執筆したものです。
Tokyo Wrestlingは AfterEllen.comより記事提供をうけ、翻訳をしております。
AfterEllen.com の創始者兼編集長のインタビューは、こちら


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