ダイク・スーパーアイコン、ジェニー・シミズ【モデル編】

By Yuki Keiser April 2008


ジェニー・シミズ

5. ケイト・モスらと作り上げたモデル新時代

――ところで、プライベートでも仲良かったモデルはいる?

最初付き合って、別れてから親友になったモデルは何人かいる。LAからいきなりニューヨークに移植されたような感じだったから、誰も知らない土地で彼女たちに色々案内してもらった。一緒に旅行したり、業界でどのように振る舞ったら良いか教えてくれたり、全て教育してくれた。

――たとえば誰と一番親しかった?

同じモデル事務所だったケイト(モス)。ニューヨークに初めて来て、ファッション・フォトグラファーのブルース・ウェーバーと土日に仕事を終えた後、そのままカルフォルニアに帰るつもりだったの。でも、「これからイタリアに行くのよ」って言われて。もうみんな現地に行っていて、私は1日遅れで着いたの。それでヴェルサーチに会いに行くことに。部屋に入って最初に目に入ったものは、裸のスーパーモデルのクラウディア・シッファー…、そしてナオミ・キャンベルやタティアナなどの超一流スーパーモデルが勢揃い。本当に恐縮した。あまりの緊張に気分が悪くなって、家に帰りたくなったぐらい(笑)。そしたらエージェントがケイトに紹介してくれて。彼女は床に座ってビールを飲んで煙草を吸っていた。「ケイト、彼女がジェニー。あなたたちは同じ事務所だから、彼女の面倒を見てね」って。それ以降ケイトにはすごい可愛がってもらって、彼女がずっと大好きだった。本当に天使のようで、美しい女性で、綺麗な声の持ち主。彼女との思い出は素敵なものばかり。

ケイト・モス
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※同じモデル事務所に所属していたケイト・モス


――まだ連絡取り合っている?

いいえ。でもね、最近ケイトについて本を書いている人がいて、私に話を聞きたいって噂が耳に入ったの。その本が出版されるかどうか知らないけれど、彼女については良いことしか言えないよ。

――モデルのキャリアで最も良い思い出・悪い思い出は?

最高な思い出は本当にたくさんある…。パリでヴィヴィアン・ウエストウッドのファッションショーを終えた直後、高級ホテル「リッツ・カールトン」に戻ったの。部屋で準備して、またすぐ出掛けたのね。ヴィヴィアン・ウエストウッドのアフターパーティに行くのに、会場まで車で運転手が連れて行ってくれて。ケイト、クリスティ、ナオミ、エージェントと私の5人で座っていた。みんなとてもワクワクしていて、酔っていて。車がオープンカーで屋根が開いていたんだけれど、夜だったからパリの街の色んな金色のライトが見えて、キラキラしていて。その光景にうっとりしていたら、ラジオでパティ・スミスの曲「Because the Night」が流れて、ケイトがあの美しい声で歌い出した。車の中全体が夢のような素晴らしい雰囲気だった。

で、ふと周りを見てみたらクリスティの顔が目に入ったんだけれど、大きなかさぶたがあったの。前の夜、彼女は酔いすぎてリムジンから落ちて思いっきり顔面をケガしてたから(笑)。当時のうちらは本当にクレイジーだった(笑)。「いまどんなに酔っていても、この瞬間は一生覚えておこう」って自分に誓ったの。ほんの一瞬だったんだけど、最高に美しくて何だか世界全てのつじつまが合った感じがしたというか。いまでもはっきりと覚えている素敵な夜。

まさにウェイフ・モデル時代の初期だったんだよね。ケイトがモデルのルックスや美の基準を大きく覆したとき。私も含め、当時いままでにない新しいタイプのモデルたちが出てきて、前の世代の子たちが怒っていた(笑)。前世代チームとクールな新しい世代で、保守派モデルたちがうちらを見下していて。

――素敵な思い出話ね! 本当に歴史のど真ん中だったのね! ちなみにあまり良く思い出とかは?

そうね…。1回ランウェイの前にちょっと飲み過ぎたりしてたことがあって。そんなの初めてだったんだけれど、モデルのプロ意識が少しでもあるとしたら、本当に避けるべき最低なことよ! いまニューヨークで活躍する超人気アジア人・デザイナーのショーだったんだけれど、黄色と黒がボーダーになっているドレスに、黄色いコンバースを履かせられて。すごい気分が悪くて、クマバチになった気分だった(笑)。

――その状態でランウェイを!

そう! とても長く感じたよ。バッドトリップのような、拷問みたいに最悪だった! あれはもう2度と味わいたくない(笑)。

――最後に、ジェニーはマドンナやアンジェリーナ・ジョリーと噂されて、ゴシップ誌などであることないこと書かれてたと思うんだけれど、それについて何か言いたいことある? もちろん、ノーコメントでも良いわよ!

そうだね、通常ノーコメントにしている。でもひとつだけ言うね。何が面白いかって言うと、彼女たちがカミングアウトして、彼女たちが公の場で関係を公表したのよね。アンジー(アンジェリーナ・ジョリー)はバーバラ・ウォーターズの番組で、マドンナはMTVで私と恋愛していたことを言ったの。みんな私が言ったかのように取り上げて色々と膨らませているけれど、私はそのゴシップ誌などに1度も真相を聞かれたことないのよね。私の口からは何も言っていない。

まぁでも結論は、90年代は私にとても良くしてくれた時代なのは確か(笑)。とてもね!

ジェニー・シミズ
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※資生堂の広告モデルに起用され、一度来日を


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