エレクトロ・ポップデュオ、Uh Huh Herインタビュー

By Yuki Keiser November 2008


Uh Huh Her

4. 映画のシーンを浮かべて
Uh Huh Her
※LAのライブにて


――「Wait another day」は、レイシャのフェイバリットソングって聞いているけれど、カミラはどう?

私も「Wait another day」かな。

――理由は?

UHHのエッセンスを音楽的、感情的など総合的に表していて、まとまっていると思うから。80年代のポップソングへのフラッシュバックのようなところが気に入っているの。この曲にはアナログサウンドを多く取り入れているし。クールに聞こえるけど、聞く度に毎回幸せな気分にさせられる。それにずっと聞き飽きないから。ふだん、最後には曲に飽きてしまうんだけれども、この曲だけは違うの。だから本当にスペシャルな曲。

――とてもドリーミーで、聴いてると空を飛んでいる感じがする曲よね。間違っているかもしれないけれど、個人的に80年代のカルト的ファンタジー映画『ネバーエンディング・ストーリー』を連想させられたんだけれど。

私の一番好きな映画だから、最高の褒め言葉だわ!

――そうなのね! でも意識はしていなかったわよね?

とくには。でも私は視覚から入る人だから、曲作りの最中いつも映画を思い浮かべていることは確か。「この曲はこの映画のBGMにぴったりだわ」っていつも考えている。曲をつくりながら色んな映画のシーンが浮かぶのよね。

――曲1つ1つに映画のシーンが浮かんでるってこと? 面白いね!
 
映画そのものとは限らないけれど、たとえば「Wait another day」は、水が流れる映画のワンシーンを思い浮かべていたの。

――なるほどね! だから流れる感じもするのね。アルバムのオープニング・ソング「Not a love song」は、日本ですでに携帯の着うたにダウンロードできて、日本のファンはもうダウンロード済み。この曲について少し教えてくれる?

じつは他曲のレコーディングの際に生まれた曲で、ほとんど偶然にできあがったの! ある曲でギター部分を加えていて、実際のトーンで遊んでいたのね。冒頭の部分の、“デュナニヌヌニ”って感じにメロディで遊んでいたら、「この音、意外にクールじゃない!?」って思って、その部分を1つの曲にしたの。そのメロディが「Not a love song」の最初の部分に使用されたのね。だから本当に “デュナニヌヌニ”って冗談でやっていたメロディから生まれた曲なの(笑)。

――同曲のPVもなかなか良かったわよね。ビデオのカラーやふたりのファッションなどとてもグラムで格好いいね。この曲に関して、イメージした映画は何?

『トレイン・スポッティング』(’96)っていう映画にダンスシーンがあるんだけれど、それにぴったりかもって思っていた。または、『ベルベット・ゴールドマイン』(’98)のようなグラムっぽい映画もね。

――トラック4の『Common Reaction』は、アルバムを冠しているわよね。その理由は?

選んだときは、とくに理由はなかったんだけれど、後から気づいたというか。人と人の間に起こる化学反応というのがこの曲のテーマで、ある意味科学的な曲というか。ふたつの要素が一緒になって反応して、爆発的になるの。

――そのインスピレーションはどのように?

ある友達が深刻なドラッグ問題に直面しているのを見て曲を書いたの。でもその後、他の意味も加えた。同じ苦しい経験をするとき、人はみんな同じリアクションをすることについて歌っているの。

――アル・クレイは、UHHのドラマーでプロデューサーでもあるわよね。彼を選んだ理由は?

彼はそもそもEPのミックスも担当していたの。私がEPのプロデュースをして彼がミックスして。それで彼の仕事がとても気に入ったの。それに、彼のイギリスの音楽シーンで活躍していたバックグラウンドも好きで、英ポップバンド、ブラーやピクシーズなどのプロデュースを手がけていたから。

また、私も一緒に仕事をしたことのある、クラシックミュージシャンのハンス・ジマーが参加していたのも気に入った理由のひとつ。彼は大ヒット映画の数々のサウンドトラックを手がけていて、アルがプロデュースをしていたの。クラシックやポップ・ロックのバックグラウンド、両方の面を併せ持っていたので、とにかく彼のスタイルが大好き。彼が私たちの音楽を次のレベルに引き上げてくれたと思うし、彼のお陰で曲がもっと生き生きとして楽しくもなったと思う。もっと“ハイファイ”にしてくれたのね。

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