エレクトロ・ポップデュオ、Uh Huh Herインタビュー

By Yuki Keiser November 2008


Uh Huh Her

6. 凸と凹が完全にフィット
【レイシャ・ヘイリーのインタビュー】

Uh Huh Her
※ライブでもいつも笑顔がキュートなレイシャ


Profile: Leisha Hailey
1971年、沖縄県生まれ。5歳の時に母国アメリカに帰国。高校卒業後、ニューヨークの演劇学校に入学、卒業後音楽を中心に活動。インディ・ロックバンド 「The Murmurs」で活躍する傍ら、94年にカルトレズビアン映画『All over me』に出演し、たちまち米ダイクシーンのアイコン的存在に。バンド解散後、04年にスタイリッシュ・レズビアンドラマ『Lの世界』でアリス役を好演。 07年にエレクトロ・ポップデュオ「Uh Huh Her」のメンバーとしても広く活躍中。最近では『Lの世界』のスピンオフの主役にも抜擢され、ますます注目を浴びる。


――レイシャは、The Murmurs の解散後、しばらく音楽シーンを離れていたけれど、5年ぶりに戻るのはどんな気持ち?

音楽活動を再開するのはとても怖かったけれど、同時にとてもワクワクしていてたわ。前に知っていた世界にもう一度戻るわけだけど、またゼロから色々と覚えていく感じだった。だから色んな不安が胸をさえぎっていたの。たとえば、最初音楽シーンで活動できたのはまぐれだったかもしれないとか、もう音楽が好きじゃないかもしれない、とか…。その先に何が待ち受けているのかわからなかったけれど、実際再活動してみたら素晴らしかった。

――それまで、また音楽活動を再開するかどうか決めていなかったってこと?

じつは、前のバンド(The Murmurs)の解散後、またいつか音楽に携わるなんて思ってもいなかったの。音楽は自分の人生の中での一瞬で、その幕が閉じたんだと当時は捉えていた。いつか音楽がこんなに恋しく感じるなんて予想してもいなかっから、本当に驚いたわ。

――レイシャがカミラに連絡してバンドに誘ったそうだけれど、あえて彼女を選んだ理由は?

この5年間、他の人とたまに遊び感覚で作曲していたの。でも、カミラと出会うまではバンドを再スタートする気持ちにはなれなくて。それが彼女を見て何だかその気になって、ライブパフォーマンスを見て“これだ”ってピンときた。その後いきなり彼女に電話して、「私とバンドを結成してみない? あと曲作りも一緒にどう?」って誘ってみたの。

――完全に直感で彼女を選んだということね?

そうね、直感なんでしょうね。まさにそう。

――ふたりはとても仲が良いと聞くけれど、実際にそれはインタビューやライブでもにじみ出ているわよね。ふたりの間にとてもクールなヴァイブレーションというかエネルギーが漂っている。ふたりは雰囲気や容姿も違うんだけれど、不思議と似ているように感じる。

本当に!?

――ええ、対照的に見えるけれど、ふたりの間に強いコネクションがあるみたい。

コネクションがあるのは、確かだわ。不思議なのは、私たちは本当に違うんだけれど、一緒にいると凸と凹が完全にフィットするというか、完璧なサークルをつくっているみたいな…。

Uh Huh Her
※対照的ながらも凸と凹がフィットして完璧なサークルをつくっているかのようにみえるふたり。


――本当にそんな感じね! カミラのどこが一番好き?

まず、彼女が少しミステリアスなところかな。彼女の全部をすぐに知り尽くせないという感じが好き。そういう所はある意味私にも似ているの。だから、彼女の友情をゲットするために少し挑戦しなければいけない感じが好き。あとは彼女と一緒にいるときのエネルギーやフィーリングも好きだし、歌声もとても魅力的ね。

――いままで、10年間ほどMurmursで活躍していたけれど、UHHへの影響は?

私はMurmursで成長したから、そこから得た知識や経験は果てしないわ。バンドをやっている間中、人生の授業を受けていたと感じている。そこから学んだのは、「何でも永遠に続くとは限らないこと」。

私にとって、バンドはパートナーシップみたいなものなの。だからバンドメイトの存在は必須。本当に大変な時期も経験するから、チームメイト的な存在なのよね。私はひとりよりもチームが好きだから、絶対にソロアーティストとしては活躍できないと思う。バンドはパートナーとともに浮き沈みを乗り越えるものだと思っている。Murmursで培った、そういうチームメイト的な経験もUHHに持ってきているの。

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