|
1. ゲイについて初めて思ったこと
Profile: グィネヴィア・ターナー Guinevere Turner
カミングアウトしているレズビアンのアイコン的存在。1994年にレズビアン・カルトムービー『ゴー・フィッシュ』で脚本家兼主演女優としてデビューの後、2004年ヒットドラマ『Lの世界』に脚本家として参加。その他、『アメリカン・サイコ』や『ベティ・ペイジ』の脚本なども手がけている。
94年にアメリカで作られ、レズビアン映画の歴史でパイオニア的な存在となったカルトムービー、『ゴー・フィッシュ』の脚本家兼主演女優のグィネヴィア・ターナー。当時、レズビアン映画はあまり盛んではなく、その上、そのほとんどが悲観的で、当事者が共感できない描き方が主だったという。そんな時代に、若いカップルによって作られたのがこの作品で、当時世界中のレズビアンシーンで大きなセンセーションを巻き起こし、ふたりは数々のクィア映画祭に招待された。以降、監督のローズ・トローシェと脚本家兼主演女優のグィネヴィア・ターナーはレズビアンカルチャーの中心的人物となった。また、その後様々なレズビアン映画に出演したグィネヴィアは、そのグラマラスな容姿にコケティッシュなアティチュードで、たちまちアイコン的存在としての位置も獲得する。
『ゴー・フィッシュ』後、ふたりは別々の道を歩み、様々なジャンルのフィールドでマルチに活躍するが、10年後に前代未聞の大人気ドラマ『Lの世界』で再び仕事を共にする。ローズは監督として、グィネヴィアは主に脚本家を務める。ふたりは、再度レズビアンカルチャーで歴史に残るランドマーク的な作品を送り出したのだ。
そんなグィネヴィアに、自身のカミングアウトや両親の反応、同性愛、好みのタイプなどについて彼女特有の鋭いユーモアを交えて赤裸々に語ってもらった。
――グィネヴィアは、当時の彼女と作った映画『ゴー・フィッシュ』以来、14年間アメリカのレズビアンシーンで活躍しているけれど、自分自身、同性愛について初めて感じたことは? いつだったか覚えている?
ええ、はっきり覚えているわ。13歳の時でまだ自分がレズビアンだという自覚がなかった頃なんだけれど、なぜかある瞬間、「同性愛ってどういうことなんだろう」って疑問がふっと浮かんだの。だから母に「私がレズビアンだったらどう思う?」って軽い気持ちできいてみたら、「あなたの教育を根本的に間違ったんだと思うわ」って答えたの。衝撃を受けたわ。母は元ヒッピーでわりとリベラルな人だったから、こんなにオープンマインドな人でも同性愛者に強い嫌悪感を抱いているのをショッキングに感じた。だから、「ゲイという人たちは人生が相当大変なんだろうな」っていうのがゲイについて初めて思ったこと。
――自分がレズビアンだと気づいたのはいつ? 「ずっとわかっていた」という人もいるけれど、グィネヴィアの場合はどうたった?
気づくのがわりと遅かった。自覚する前のことだけれども、オープンにしているゲイと初めて出会ったのが高校生の頃。ある日大学に立ち寄ったら、「Gay & Lesbian alliance」(ゲイ&レズビアン同盟)という看板を見かけて、好奇心でミーティングに参加してみたの。自分の中では、「ゲイの人たちってどんな会話をしているのかをきかなきゃ」的な、単なる興味だと捉えていたわけ(笑)。そこでも自分がそうだという意識がなかった。その後18歳の時、大学でカミングアウトしている可愛いレズビアンに出会ったの。彼女はいかにもレズビアンっぽい女性だったんだけれど、私は疎かったから友達に「あの子、レズビアンだと思う?」ってきいたら、「はぁ!? 見てわかるでしょ!」って言い返されて(笑)。その彼女が女の子のファーストキス。
――それまでは男性とも付き合ったことあったの?
少しだけね。自分はライターでインテリだからセックスにあまり興味がないってそれまで思っていたの。セックスはピザみたいだと思う。まずくても、とりあえずまぁまぁ食べられるじゃない(笑)。それが、その女の子と初めてキスをしたら、「WHAT!? 何このドキドキ感!?」って。今までに男性とそんな感情一回もなかったから、「まぁ、そういうことだったの! もっと早く誰か教えてくれてたら~」って思ったわ(笑)。
[ 1 ] [ 2 ] [ 3 ] [ 4 ] [ 5 ]
|