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4.レズビアンとゲイたちの溝を
※ 『ミルク』で再現されたハーヴェイ・ミルクを追悼するサンフランシスコでの行進のシーン
LGBTの厚い支援者でもあるピルが映画に望むのは、ミルクが命を捧げた運動を推進させること。また、コミュニティ内の衝突に悩まされている人々にパワフルな教訓を提示しているとも感じているというのだ。
「当時のゲイとレズビアンコミュニティは、同じような考えを持っているものの距離を持つ人々だったから、クローネンバーグとミルクはその橋渡し役を果たしたの。だから、(そういったことが)たとえば提案8号との戦いに対して何らかの教訓になればいいとも思う。あと一歩のところでひとつになれていない人同士で団結して、残っている僅かな溝を埋めようとしないとね」
同様に、「ミルクの才能と影響はその組織作りの腕前にある」と発言しているクローネンバーグ。「ミルクの活動は、選挙権を剥奪された人々を理解するということに尽きたの。その対象はレズビアンとゲイ男性だけでなく、アフリカ系アメリカ人や女性たちなども含んでいたわ。彼は真の意味でフェミニズムと人権とつながりを作ったの。私がキャンペーンに参加するずっと前から、ハーヴィーは女性人権の活動家だったわ。だから、私が彼を変えたわけではないの」。けれども、クローネンバーグがキャンペーンに参加するのにはさまざまな困難をも持ったのだとか。「私が入ってきたとき、みんなとても警戒していたわ。最初は高い壁がはだかっていたけれど、そのうち皆が心を開いてたくさんの楽しい時間を過ごしたわ。そして私がキャンペーンに関わることで、多くの女性が自然に参加するようになった。だから全体的な力関係が変わっていったんだと思う。ハーヴィーが生きていたらどうなっていたかって? この関係がずっと続いていたと思う。」
さらにピルもミルクとクローネンバーグの快挙を称賛。「ハーヴィー(ミルク)がやったことは本当に素晴らしいこと。いままで一度も一緒に何かについて取り組んだことのない人同士を引き合わせて組織を作り上げたんだから。当時、レズビアンコミュニティとゲイコミュニティとの間には大きな隔たりがあったのよ。そんなパワフルな、アクティビスト的なゲイとレズビアンカルチャーをひとつにまとめたことが素晴らしい結果をもたらして、クローネンバーグはその大きな役割を担ったの。そして遂にいままで手の届かなかった政治機構にまで進出することができた。彼がそれをやり遂げたのは本当に信じられないことだと思う」
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