Sick Of Sarahのデビュー・アルバム!

By Hisako Kondou


シック・オブ・サラ

1.ほぼオールクィアなガールズバンド

今回は、新たなクィアアイコンにもなりそうな5人組ガールズ・ロック・バンド、Sick Of Sarahのデビュー・アルバムについてご紹介。

Sick Of Sarahはメンバー5人のうち、ベース/ボーカルのJamie Holmがストレート以外は、リードボーカル/リズムギターのAbisha Uhlがバイセクシュアル、ギター/ボーカルのJessie FarmerとKatie Murphy、そしてドラム/バックアップダンサーのBrooke Svanesの3人がレズビアンと、クィア度が高いガールズ・ロック・バンド。

シック・オブ・サラ
※下段、左からベース/ボーカルのJamie Holm、リードボーカル/リズムギターのAbisha Uhl、ドラム/バックアップダンサーのBrooke Svanes、上段の左からギター/ボーカルのJessie Farmer、Katie Murphy。

“Sick Of Sarah”というバンドの名前はメンバーに“Sarah”という名前の女の子がいるからではなく、Brooke の元カノが「名前がサラということが気に入っていなくてうんざりしている」(Sick Of=うんざりする)と言ったことに由来。Brookeは、元カノの名前にちなんでバンド名をつけるのに初めは抵抗があったけれど、次第にどうでもよくなったとのこと。

バンドは2005年に、幼少から18歳のときまで沖縄に住んでいたAbishaを中心にアメリカ/ミネアポリスで結成。2008年1月に新メンバーとしてベーシストのJamieが加入すると同時に、ベーシストだったJessieはギターへと変更し現在の5人編成に。そのJessieはミネアポリスの伝説的なパンク・バンドで、あのビキニ・キルなどと共に90年代初頭のライオットガール・ムーブメントを牽引したバンド、ベイブス・イン・トイランドの2000年のツアーにベーシストとして参加。パンクでボーイッシュなルックス通りダイクなプレイを披露し、80年代からインディーズで活動していたバンドメンバーに負けないエネルギッシュなパワーを見せつけた。

シック・オブ・サラ

そのJessieは米レズビアン・エンターテイメントサイト「AfterEllen.com」にて、自分がバンドのなかで1番“Boi”(BoiはTokyo Wrestlingでもご紹介した、ボーイッシュなダイクのいままさにヒップでクールな呼び方)、“Butchie”だと言われていることについても堂々と語っているのだ。ちなみに、2番目に“Boi”と言われているメンバーは同じくギター/ボーカルを務めるKatieとのこと。

シック・オブ・サラ

Jessieは自身のMySpaceのアカウントページに「レズビアン」と書くほどセクシュアリティをオープンにしていて、その主張の強さも、タフなギタープレイとともに魅力的! 10代の頃から男ばかりのバンドのなかで“男のひとり”として音楽を続けてきたと言っているのも無理ない。また、Jessieは「いままでの人生でずっと(レズビアンであることを)オープンにしてきたし、自分の(レズビアンとして)属しているコミュニティが好き。私たちはつねにその一部で、いつでもコミュニティがサポートしてくれる」と語り、「私たちは性的に中立な立場だけれど、どんなジェンダーでもコミュニティからは隔離したくない」とクールなアティチュード。まさに自分が自分らしく生きることを主張しているJessieならではのクィアでイキなコメント!

シック・オブ・サラ
●Sick Of Sarah / シック・オブ・サラ
●発売日:2009/05/20
●1,980円(税込)
●SPINNING
www.myspace.com/sickofsarah


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