タレント・一ノ瀬文香さんのインタビュー

By Yuki Keiser


一ノ瀬文香

3.カミングアウトは早めに!

――インタビューを読んでいる読者のなかで、いまカミングアウトについて悩んでいるレズビアンもいると思うんですけれど、そういった方へのアドバイスは?

セクシュアリティは自分のアイデンティティの大切な個性のひとつ。だから自分を偽っていては、本当の幸せを得られないと思います。将来のことを考えたら、早いうちにカミングアウトしたほうがしやすいですよ!

隠していけば隠していくほど、嘘の上塗りをしていくわけなので、どんどん言いにくくなるし、どんどん人間関係が難しくなっていく。だから、なるべく早くポンって言ったほうがいいですよ(笑)。最初は少し大変でもね。

一ノ瀬文香

――ご自身の経験を描いている漫画『REAL BIAN』の原作を担当されていて、積極的にLGBT活動に取り組んでいるように見えるのですが、一ノ瀬さんにとって、LGBT活動は重要でしょうか?

今回みたいにビアンメディアより取材を受けたりだとか、これからも機会があればLGBT活動に参加して貢献していきたいと思っています。

でも、LGBT活動だけではなくて、カミングアウトした上で、グラビアのお仕事をしたり自分の趣味などを満喫したり、自分らしい生き方も追求したいんです。世の中の人に「カミングアウトしても、やりたいことが色々とできるんだよ」と伝えたいから。

――今後、グラビアの作品でも、レズビアンとしてのアイデンティティを発信していきたいなとか、レズビアンテイストを出していきたいと思いますか?

つい最近9枚目のDVDを製作するときに、ビアン要素を取り入れるよう提案してみたんです。女の子もうひとりと一緒に写っていて露出も抑えて、上品にかわいらしく、くすぐったいようなイチャイチャを表現したいなって。そしたら台本にも結構関わらさせてもらって、撮影したんですよ。

蜷川実花さんの写真がとくに好きなんですが、彼女みたいに、写真一枚がまるで絵画のような世界観を表せるようなものに仕上げたいですね。

――女性の目線を意識した作品と男性を意識した作品の違いは何だと思いますか?

たとえば、男性の場合、女の子ふたりがいるとすると、やっぱりポルノ的なものを要求すると思うんですよ。現実のレズビアンじゃなくて、男性が描いているようなレズビアンで、彼らの願望が盛りこまれている。

だから私はそういう“妄想のレズビアン”じゃなくて、レズビアン映画『LOVE MY LIFE』やレズビアンドラマ『Lの世界』みたいに、もっと現実味を帯びていて、なおかつアーティスティックで美しい写真を発表したいです。


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