パトリック・ウルフのニュー・アルバム!

By Hisako Kondou


Patrick Wolf/パトリック・ウルフ

1.衣装もクリエートするマルチ・アーティスト

イギリス/サウス・ロンドン出身のクィア・アーティストで、いまボーイフレンドと熱々中のパトリック・ウルフ。父親がミュージシャンで母親が画家、実の姉はオペラ歌手というアーティスティックな家庭に育った。幼少からクラシックの素養を持ち、12歳のときから曲作りを始め、14歳になる頃には既にパフォーマンスをしていた彼。さらに16歳で家を飛び出して路上パフォーマーをしながらその日暮らしをしていたという。その破天荒な経歴は、現在のパトリックの固定概念に囚われることのない突出したキャラクター性を物語っているのでは。

19歳のときに『Lycanthropy』でインディーズからデビュー。そのクィアならではの耽美な雰囲気と美的意識の高いロマンティックなサウンドが話題となり絶賛された。

さらに、メジャー・デビューを果たした前作『Magic Position』では中性的でクィアな個性に磨きがかかり、一躍シーンにその存在を知らしめた。このアルバムには、ベテランシンガーで女優のマリアンヌ・フェイスフルやウィーン交響楽団のメンバーもレコーディングに参加。そして、パトリック自身はピアノやオルガン、ギターからウクレレやバイオリン、ビオラやテルミンまで多種多様な楽器を演奏するマルチプレイヤーとしての多彩な音楽性を発揮した。さらに甘いマスク、190センチを超える長身にトレードマークのハーフパンツ、メディアに登場するたびに髪の色が変わるなど、無二のオリジナリティーを持った異色アーティストとして全世界で注目の的に。

また、いつもライブや受賞アワードで着ているエキセントリックなコスチュームは、全てパトリックが自分のミシンで作ったハンドメイドだということもアーティストとしてのこだわりを強く感じさせる。きらびやかなラメやスパンコールでメイクし、デコラティブな衣装を身にまとう姿は、パトリック自身が尊敬しているデヴィッド・ボウイの代表作の一つ『ジギー・スターダスト』でボウイが演じていたクィアなキャラクターを思い起こさせる。その徹底したエンターテイナーとしてのアティチュードがクィアな個性をより一層際立たせ、あまたのシンガーソングライターとは一線を画している。

パトリック・ウルフ/Patrick Wolf


The Bachelor/Patrick Wolf/パトリック・ウルフ

●Artist:Patrick Wolf
●Album:The Bachelor
●リリース日 | Release:2009/07/22
●2,490yen(税込み | Incl. tax)
●レーベル | Label:Bloody Chamber Music / Bandstocks / Hostess
●マイスペースアカウント・ページは、こちら↓
www.myspace.com/officialpatrickwolf

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