Monthly Movies ピックアップ(10年1月)

By Hisako Kondou


Monthly Movies ピックアップ

5.すべては海になる
『すべては海になる』
※マルチな才能を発揮している山田あかねが初めてメガフォンをとった、台詞が刺さるヒューマン・ドラマ『すべては海になる』


「やっぱり猫が好き」「時効警察」などの脚本を担当し、ドキュメンタリー番組の演出家、小説家、エッセイストとしても活躍する山田あかねが、自身の小説を基に脚本も手がけて監督デビューを果たしたヒューマン・ドラマ。崩壊寸前の家庭のなかで、たったひとりで家族を立て直そうとしている男子高校生と、かつて本に救われた過去を持つ女性書店員の、“本”をきっかけにして始まった心の交流を描く。

愛に迷う女性書店員・夏樹を演じるのは、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』('07)で話題を呼んだ佐藤江梨子。ナイーヴな高校生・光治には、『誰も知らない』('04)でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を日本人初史上最年少で受賞した柳楽優弥が扮している。

「まだ真実の愛が何かわからないけど、真実の愛に出会うより“ひとりでも、迷っても、生きていく方がいい”」など、山田が紡ぎ出す“心に刺さる言葉”は、女性監督ならではのリアルな演出とユーモアが光り、とくに女性の共感を誘う。

●『すべては海になる』
原題:すべては海になる
監督/原作/脚本:山田あかね
出演:佐藤江梨子、柳楽優弥、要潤、安藤サクラ 他
2009年/日本映画/1時間59分
新宿バルト9、梅田ブルクほか全国順次上映中!
(C) メディアミックス・ジャパン
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