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4.クィア関連満載の豪華キャスティング
本作の奇跡的なキャスティングは、トム・フォード自らも自負しているほど。今回は、その豪華なキャスティングとクィアとの関連を細かくご紹介。
まず主人公のゲイの教授、ジョージを演じるのは、イギリス映画界を代表する演技派男優のコリン・ファース。ファースといえば、実話を基にゲイのスパイ・ガイ・ベネットの生涯を描いた映画『アナザー・カントリー』(’84)でガイの親友役を好演し、かなり古くからゲイフレンドリーな俳優という印象。主役のガイを演じ、プライベートでもゲイをカミングアウトしているルパート・エヴェレットと共に“アナカン”旋風を巻き起こした。
※コリン・ファース演じるゲイの大学教授ジョージとマシュー・グード演じる年下のパートナーのジム。先に逝ってしまったジムを想うジョージの回想シーンのひとコマ。ファースの表情で感情のすべてを表現できるようなエモーショナルでセンシティブな演技が魅力的。
また以前にもゲイのキャラクターを演じたファースは、男性同士のラブシーンやキスシーンには全然抵抗なかったとコメントしている。そんなファースは、本作の演技で既に2009年度ヴェネチア国際映画祭の主演男優賞を見事獲得しただけでなく、2009年度ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門/主演男優賞にもノミネートされた。また、続いて2010年度アカデミー賞でも主演男優賞にノミネートされている。2009年にハーヴェイ・ミルクの伝記映画『ミルク』(’08)でミルクを演じたショーン・ペンの主演男優賞受賞に続き、2010年度もゲイのキャラクターが賞を獲得する可能性が出てきたので、クィアたちの期待と注目度は高い。
そして、主人公の年下のパートナーのジムを演じるのはイギリス人男優のマシュー・グード。人気レズビアン映画『四角い恋愛関係』(’05)では、主人公のストレートの女性がレズビアンに惹かれたために捨てられてしまう、元婚約者役を好演した。また、魅力的なドラァグクイーンが登場するハートフルなコメディ映画『キンキーブーツ』(’05)の監督として知られるジュリアン・ジャロルドの文芸映画『情愛と友情』(’08)で、ベン・ウィショー演じる魅惑的な青年に翻弄されるクィア要素のある青年役も演じている。
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