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5.超クィアフレンドリーな女優も
主人公の長年の女友達、シャーロットを演じるのは、インディーズ作品から大作まで幅広くこなすアメリカ人演技派女優のジュリアン・ムーア。カルト的存在のレズビアン映画『ハイ・アート』(’88)やスタイリッシュ・レズビアンドラマ『Lの世界』(’04-‘09)の監督、リサ・チョロデンコの最新作『The Kids Are All Right』(’10)で、アネット・ベニングと精子ドナーの協力により子どもをもうけたレズビアンカップルを演じるなど、海外のレズビアンカルチャーでも大きな注目を集めている。
さらに、ゲイをカミングアウトしているトッド・へインズ監督のクィア要素のある映画『エデンより彼方に』(’02)や、同じくゲイをカミングアウトしているスティーブン・ダルドリー監督のレズビアン要素のある映画『めぐりあう時間たち』(’02)など、クィア要素のある作品に多数出演を果たし、かなりのクィア通な女優という印象。
※コリン・ファース演じるゲイの大学教授ジョージとジュリアン・ムーア演じるジョージの長年の友人シャーロット。一時期付き合っていたこともあるふたりは、性別を超えた親友関係に。
そしてムーアは、主人公のジョージを演じたコリン・ファースと同じく、『A Single Man』での演技で2009年度ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門/助演女優賞にノミネートされた。
そして主人公ジョージの心を新たにとらえる大学生、ケニーを演じているのは、イギリス人男優のニコラス・ホルト。ホルトは、ヒュー・グラント主演のコメディ映画『アバウト・ア・ボーイ』(’02)の愛らしい子役で一躍脚光を浴びた記憶も新しい。彼のチャーミングな魅力にいち早く目を付けてキャスティングしたトム・フォードは、見事にその才能と独特の魅力を引き出している。
さらに脇を固めるアメリカ人男優のリー・ペイスは、スタイリッシュ・レズビアンドラマ『Lの世界』(’04-‘09)も制作したShowtimeによる実話に基づいたテレビ映画「A Soldiers Girl」(’03)でトランスジェンダーの役を魅力たっぷりに演じ、その幅広い演技力が高く評価された。そして、クィアな役を演じることに抵抗はなかったとコメントし、コリン・ファース同様、そのゲイフレンドリーなアティチュードでさらなる人気を獲得した。
そんな最強にクィアフレンドリーな布陣を迎えて製作された本作からは、作品に対する誇りと愛情が役者たちの演技、そしてトム・フォードの繊細な演出から伝わってくる。
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