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3.男向けのタイトルにレズビアンが表紙に
――最新アルバム「ミュージック・フォー・メン」で、ミュージシャンで敏腕音楽プロデューサーとして知られるリック・ルービンと仕事をした感想は?
H:
リックはLAのトルバドールでのライブを見に来てくれたの。(レズビアンとしてカミングアウトしていて、公私ではスタイリッシュ・レズビアンドラマ『Lの世界』モリー役クレメンタイン・フォードの恋人の)リンダ・ペリーと来ていたんだけど、とても気に入ってくれて。コートニー・ラヴもいたし。セットの最後の2曲を聴いてくれたの。リックは私たちのパーティーモードなヴァイブスを気に入ってくれたんだと思う。「ゴシップのライブはコンサートというよりも、何かのお祝いみたいだね」って言ってくれて、バンドのエネルギーを褒めてくれた。
B:
本当に良い出会いよね。
H:
彼と会って間もないのに、とても心地よかったし、本当に良い人。会った瞬間に居心地良くしてくれて、自分のやっていることが価値のあるように思わせてくれる。
N:
本当に彼はアーティストに優しい人だし、リラックスしている。
B:
音楽業界の男って大体エゴの塊だから、本当に怖い人が多いのに、彼は違う。私たちの音楽に賛同してくれたわ。
N:
彼は何でも知っていたしね。リキッド・リキッドのレコーディングに参加したり、ネクロみたいなパンク・バンドと一緒に仕事をしていたり、彼の経歴は本当にクレイジーなんだ! その時々のクールなものには何でも携わっているよね。
――曲のインスピレーションはどこから?
B:
PMSから来ているのよ(※premenstrual disorder syndromeの略。=月経前緊張症=生理前のイライラ)。それが私の作曲の基本。つまりいつも感情的で生でいることなのよ。PMS、または「別れ」の感情ね。あとテストで赤点を取ったときの気持ちとか(笑)。
――アルバム・タイトルの「ミュージック・フォー・メン」については?
B:
最近大好きなバンドのライブに行ったんだけど、観客にたくさんの男たちがいたのね。その男たちはシンガーの超かわいい女の子に向かってずっと叫んでいるのよ。彼らはライブを見ているんだか見ていないんだかわからない感じで、とにかく本当に感じ悪いの。気持ち悪いとまでは言わないけど、とにかく調子に乗っていたわけよ。
N:
「俺もステージにあげろー!!」って感じ?
B:
そうそう! 勘弁してよって感じ(笑)。それで、これは“男向けの音楽”(=Music For Men)だって思ったわけ。アーティストに関してじゃなくて、そこにいた男どもに対して感じたこと。それで、フェミニストのアルバム・タイトルにはうってつけだって思ったわけ。本当は、男のネイサンに表紙に写って欲しくて何度もお願いしたんだけど断られたわ(笑)。
それである晩ネイサンにまたお願いしていたら、ハンナのほうがいいんじゃないかって話になって。ハンナだとさらに興味深くてクールなものになるってね。「ミュージック・フォー・メン」っていうタイトルなのに、レズビアンがジャケットに載るんだから(笑)。ネイサンがやれば面白くて皮肉っぽいものになったんだろうけど、結果的にはアートなものにもなったし気に入っている。だからハンナにして正解だったわ。綺麗なんだもの。綺麗よ!
H:
(笑)ありがとう!
N:
うん、超かわいい!
B:
タイトルも最初からあのままで決まっていたの。あのライブを見たときから決めていたから。すぐに文字が頭に思い浮かんだしシンプルだし、面白くて皮肉たっぷりで深い意味を持っているタイトルだからね!
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