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1.恋愛は異性愛だけじゃないというメッセージを
東京に住む女の子同士の恋愛感情を繊細に、そしてポジティブに描いた映画『カケラ』が現在、渋谷ユーロスペースで上映中、ほか全国順次ロードショーされる。桜沢エリカのコミック『ラヴ・ヴァイブス』を原作に描いた本作は、ロンドンにてワールド・プレミアを開催、パリやストックホルムなどではすでに賞を受賞し、大絶賛された。そんな話題沸騰中のなか、Tokyo Wrestlingでは、この『カケラ』で27歳にして華やかなデビューを飾った安藤モモ子監督に単独インタビューを行った。デビュー作に女の子同士の恋愛物語を描いた動機や、劇中に登場するレズビアンクラブでのシーンのコンセプト、自身の女性への初恋、両親(※エッセイスト・タレントの安藤和津さんと俳優・映画監督の奥田瑛二さん)の2丁目との意外な関係などについてフランクに語ってもらった。
【STORY】
大学生のハル(満島ひかり)は、彼氏はいるけれど、どこか満たされない、何かが足りないと感じる日々を送っている。そんなとき、ある日カフェでメディカルアーティストのリコ(中村映里子)に声をかけられる。リコは、女の子が好きな女の子で、自分の欲しいものははっきりとわかっている積極的な女の子。そんな、自分を好きだと言ってくれるリコにハルは次第に心を開いていく…。
安藤モモ子Profile
1982年東京生まれ。ロンドン大学芸術学部を次席で卒業。その後ニューヨーク大学に留学し映画作りを学ぶ。帰国後の2001年、父である奥田瑛二監督の『少女』で美術、製作進行アシスタントを担当以降、奥田組スタッフとして数々の現場を経験。本作『カケラ』がデビュー作となる。
※ガールズムービー『カケラ』の監督、安藤モモ子さん。
――映画『カケラ』は、安藤モモ子さんの初監督作品です。初めて映画を作ったご感想は?
映画を監督するのが初めてでしたので、撮影の初日に、監督をするのが大好きで一生やりたいこととして感じるのか、または死んでもやりたくない(笑)、とはっきりと分かれるんだろうなと思っていました。それで初日を迎えて、とても楽しかったので、その日からは嫌なことも全て楽しく進んでいきました。最後に感じた感想は、初日から決まっていたように感じています。
――安藤さんにとって、映画を作る魅力は?
麻薬のようなものですかね(笑)。一回やってみて快感を得てしまうと、もう撮り続けたくて仕様がなくなるものですね。不思議な感じです! 映画は、焼き付けるものですので、全てが伝わってしまうと思うんですよ。だからこそ、現場に愛がなくてはいけないし、撮っている自分も愛に溢れていなければいけない。そういう意味で、愛もたくさん返ってくる。映画の魅力はそういうところにあると思います。
――逆に難しいなと思ったところは?
多分全てです(笑)。1分、1秒のことが。でも先に言っておくと、私はとてもマゾなんです(笑)。なので、そういうことが喜びだったり、それを乗り越えて行くことが喜びなので、難しいことを楽しいと感じています。
――初監督作品で、女性同士の恋愛のストーリーを撮りましたが、その動機は?
動機は多大にあったんです。まず、私の周りに、とても仲の良い友達で、男の子同士や、女の子同士のカップルがたくさんいるんですね。それで、このテーマには元々親近感がありました。
また、それ以上に、何がこの映画で言いたいのかというと、「男とか女」ではなくて、「人をもっと見ましょう」と、言いたいんです。そして、自分がどういう人物なのかということをちゃんとわかって、アイデンティティを持って成長しなければいけないということを映画のなかで描きたかったんです。異性しか好きになったことなくて、同性愛を受け入れない人たちにも見てもらって、「愛や恋は必ずしも異性だけじゃないんだよ」ということを言いたかったんです。だから、この作品でこのメッセージを伝えるのに、女の子同士の恋愛をきちんと描くのがいいかなと思って。そこを描くことによって、今後ちゃんともっと大きな意味での愛を描けるのかなと。

●『カケラ』
監督:安藤モモ子
出演:満島ひかり、中村映里子、かたせ梨乃、ほか
4月3日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次ロードショー
配給:ピクチャーズデプト 配給協力:ピックス
© 2009 ゼロ・ピクチュアズ
★オフィシャルサイト↓
http://love-kakera.jp
★安藤モモ子さんのオフィシャルブログ↓
http://momokoando.blog
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