スウェーデン・ストックホルムのクィア・スポット

By Yoshihiro Takahashi


スウェーデン・ストックホルム

1.同性婚が合法なクィアフレンドリーな国
スウェーデン

日本でも大人気の家具チェーンIKEAやカジュアル・ファッションブランドのH&Mの本拠地、スウェーデン。人口900万人の北欧のこの国は、その他にも、70年代の伝説的なポップバンド「ABBA」や、世界中で愛され続けている児童小説『長靴下のピッピ』なども生んでいることでも有名な国なのだ。

ストックホルム/Sodra
※ストックホルム市内南に位置するエリアSodra。昼間はカフェやアクセサリーショップ、夜は多くのクラブやバーがオープンするストックホルム最大のナイトエリア。とくに若者に人気のエリアで、LGBT関連の施設も密集している。

また、高負担でも教育費が無料など、福祉大国として認知されているが、LGBTの待遇に関しても、オープンだ。例えば今から15年以上前の1995年には、同性パートナーシップ制度が施行され、毎年300から800人ほどのLGBT当事者がパートナー登録をしている。そして、2009の5月1日より、ノルウェーの後を追うように、最も異性愛と権利が同等と言われている同性婚までが施行された。まさに家族の多様性を認めてきたスウェーデンの風潮の結果といえるのでは。

HBTH-dagen/ストックホルム
※昨年の11月に市内のホテルClarion Hotelで開かれたLGBTセミナー「HBTH-dagen」。LGBT団体や研究者、ジャーナリストなど多くの参加者が詰めかけた。

そして、スウェーデンの首都・ストックホルムは人口約150万人のバルト海に面した港町で、毎年7月には、スウェーデン国内でも最大級のフェスティバルである、ストックホルム・プライドが開かれている。ヨーロッパをはじめ、世界各地からたくさんの観光客が訪れ、この大きな祭典に参加する。

さらにカミングアウトしている国内のLGBTの著名人も多い。最も有名なアーティストを挙げると、歌手のピーター・ヨバック(Peter Jöback)やエヴァ・ダールグレン(Eva Dahlgren)、コメディアンのヨーナス・ガデル(Jonas Gardell)など。最近では、スウェーデンのタレント発掘番組「Idol」に出演した当事者のマリエット・ハンソン(Mariette Hansson)も注目され、ゲイに限らずLGBT当事者のメディアでの露出も多いといえる。

また、LGBTフレンドリーなスウェーデンでは、『QX』や『Kom Ut』(=カミングアウト)といったクィアなメディアも発達している。また、すでに50年代から活動をしてきたLGBT当事者組織RFSLは国内に支部を20以上も持ち、エイズ防止や学校でのレクチャーをはじめ、LGBTの権利の拡大に精力的に取り組んでいる。

そんなクィアフレンドリーな国、スウェーデンの首都、ストックホルムのクィア・スポットを次回よりご紹介。是非チェックを!

ストックホルム/Gamla Stan
※ストックホルムの旧市街「Gamla Stan」エリア。カフェやギャラリーが並び、夏には多くの観光客が訪れる名所としても知られている。


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