スタイリスト・DJ・モデルPELIのインタビュー

By Yuki Keiser


PELI

4.自分がバリタチ・ルックスだったとき

――TWのオンラインショップで、ダイクファッション撮影のモデル&スタイリングをモデル兼DJのLEO君と務めてもらったんだけれど、引き受けてくれた理由は?

楽しそうだなって思ったから。Tokyo Wrestlingみたいなことをしている、格好いいクィアカルチャーの表現の場所が他にないから、やりたかった。

PELI
※Tokyo Wrestlingのオンラインショップで、ダイクファッション撮影のモデル&スタイリングをLEO君(左)と務めてくれたPELI。PELIは、Titties N BeerのTシャツを着用。

――あら、ありがとう! ダイクファッションに興味がある?

大アリ! 一時期、「自称バリタチ・ルックス」だったほど(笑)。超金髪のテクノカットに、スケーターの格好をいつもしていたのね。その当時はハーフパンツを腰パン的に履いていて(笑)。しかもベルトには「ガールズオンリー」って大きく書いてあるの(笑)。

――そうなんだ(笑)。そういう系のファッションをしようと思った理由は?

多分、「こういうダイクがいたらいいな」と思いながら着ていたんだと思う(笑)。

――それ超わかる!(笑) 私もたまに、自分好みのダイクのファッションをして楽しんだりしている(笑)。

そうそう(笑)。ちょっとコスプレ的なね(笑)。

――ダイクファッションのなかで、どんなアイテムがとくに好き?

定番は、やっぱりタンクトップ(笑)。

――私も大好き。王道ね(笑)。

白のタンクトップにスキニーパンツ、少しずらしてかっこいいブリーフが見える感じとかいいよね。そして、その上にパーカーがあるとナイスだね。あるいは、シンプルなTシャツもグッとくるよね! 女の子の肩フェチなので、Tシャツのとき肩の薄さが見えて、胸が少しぽこって出ていたら、すっごくセクシーって感じ(笑)。

――白は何故かグッとくるよねー(笑)。ダイクファッションの魅力は?

私のなかでは、すごくシンプルだけれど、女の子が最もセクシーに見えるファッション。何でだろうね。巻き髪の子よりずっと女っぽく見えるのよね。だから、男っぽさが好きというよりも、その裏側のセクシーさにドキッとするの。すごくシンプルだから、その子がその子自身のままに見えて、それが色っぽく見えると思うの。

――そうだね。ところで、ダイクのファッションで、キュンとするダサさと、ムカッとするダサさがあると思うんだけれども(笑)、その違いはどこだと思う?

あるある(笑)。好きになれないダサさはやっぱりギャル男とかホストみたいな髪型や服装、あとは光り物とか。必死でモテようとしている感じがストレートの男っぽくて、ギラギラしているのが苦手かな。それは自分自身の魅力を隠しているから、その人の良さが出ないのが残念というか。でも私の好みと違うだけかもね。(笑)

――光りものはダメ(笑)?

うん、クロムハ-ツとか絶対嫌(笑)。ラインストーンの絵が書いてあるやつとか無理無理(笑)。たとえばTokyo Wrestlingに載っているイケてるダイクは、すごくシンプルで、その人のセクシーさや良さがよく出ていると思うのよね。だからもっとシンプルにすればいいのにって思うことが多い。

――2丁目の話に戻るけれど、どうして2丁目に行きたいと思ったの? やっぱり自分のセクシュアリティに目覚めていたから?

そう。「2丁目と言ったらゲイの町でしょ」って思って行ったの。セクシュアリティについては、産まれたときから小6までは、超フェムが好きでレズビアンだと思っていて、小6で初めて男の子が好きになってバイになって、そして高校生のときにやっぱり女だなとまた思ったの。それで、自分がビアンなのかが気になって仕方がなくて、パソコンでレズビアン系サイトを調べて勉強して、やっぱり2丁目に行ってみたいなという強い思いが込み上がったの。

――初の2丁目の感想は?

当時高一だったんだけれど、昼間だったので、飲み屋街だなという感じがした。「この街を歩いている人は全員ゲイなのかしら」と思って歩いていたら、前が見られなくなってひたすら緊張しながら足元を見て歩いていた(笑)。それで2丁目に初めて夜に行ったのは高校3年生のときで、友達と一緒に遊びに行ったの。

――小6までは女の子だけが好きで、小6にバイで、高校生でまたレズビアンになったって発言もとても興味深いね。私も似たような経験があったり、色んなクィアなどをインタビューしているなかで感じたのが、セクシュアリティって人によっては変わる場合もあるよね。PELIの場合はどうしてだと思う?

偶然かな。多分小6までは周りに好きな子がずっといたからそう思って、小6のときイチローが好きになったから、クラスのイチローに似ている男の子が好きになったった感じ(笑)。それで中高は男の子と付き合ったりしたんだけれど、やっぱりずっと女の子が気になって、高校3年生で彼女が出来たの。

――最近は、自分のセクシュアリティをどのように見ている? 

私の場合、服に例えれば特にコレ!って言う好きなブランドは無いの。それと同じ様に好きな性別は特に決まっていなくて、シンプルに好きになった人が好きなだけだなって思う。決まっていないし、自分の感性を自分で決めつける必要性は私には無いなって思う。

――男の子と付き合うのと女の子と付き合うので、何か違いを感じる?

相手に対する付き合い方は全く変わらないけれど、付き合っている感じは違うと思う。たとえばわかりやすいけど感触など。また、男の子のときは、こっちが守りたいとは一切思わなかったんだけれど、女の子と付き合うと守りたいみたいな気持ちが芽生えるかな。

――パッと見で惹かれるとしたら、男女の割合は? 

たぶん、男の子で「かっこいい」ってビビッときたことは1回もない。思い出せない。

――男の子と付き合うときは、何かしら魅かれるからじゃないの? かっこいいって思わないの?

男の子と付き合うときは、友達でいる期間がすごく長くて良く知ってから初めて付き合いたいって思うの。第一印象で「あっ、いいな」と思うことは、ないかな。

――なるほどね。女の子はあるの?

今の彼女は、見た瞬間、「いいな」って感じた(笑)

――それいいね! 今後、死ぬまでにまた男の人と付き合えると思う、それともないなと思う?

今の時点の感覚ではない、と感じている。(彼女)ヨーコという「女の子」がすごく好きだから。

――素敵な言葉ね。『セックス・アンド・ザ・シティ』ミランダ役のシンシア・ニクソンの「彼女が“彼女”だから好き」の言葉を思い出すね!


★PELIのマイスペース・アカウントページ↓
www.myspace.com/peli.peli.peli

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