『シスタースマイル ドミニクの歌』

By Hisako Kondou


『シスタースマイル ドミニクの歌』

2. 女性との恋愛

また本作では、キリスト教という宗教の問題上、はっきりとセクシュアリティーは断定しないまでも、あまり一般的に知られていないジャンヌの女性との恋愛も丹念に描かれている。ジャンヌの生涯のパートナーとして彼女を支えたレズビアンのアニーとの関係が、『ドミニク』の栄枯盛衰と共に対照的に描き出されている。

学生時代の親友から人生のパートナーとなったアニーはどんなに打ちのめされようとも、最後まで誠実にジャンヌに対して無償の愛情を捧げた運命の伴侶。彼女だけがジャンヌを否定することなくありのままを受け入れてくれる特別な存在だったことや、お互いの強い心の絆がエピソードの一つ一つから伝わってくる。

『シスタースマイル ドミニクの歌』/アニーとジャンヌ

そしてそんなアニーとジャンヌが一緒に埋葬され、ふたりの愛と信頼の深さがわかるお墓が、現在ベルギーのWavreという街にあるという。墓碑にはジャンヌの作った詩「J’AI VU VOLER SON AME A TRAVERS LES NUAGES(彼女(または彼)の魂が雲のなかを飛ぶのを見た)」と刻まれている。

まさに時代が追いついていなかったとも言うべきジャンヌのモダンでフェミニストな人生を描いた本作は、悲劇的な内容ながら、ポジティブなパワーで溢れ、観客に勇気を与えるであろう。心に響く台詞の数々から、「夢をあきらめないで」というジャンヌのメッセージが強く訴えかけてくる。時代を超えて、誰もが感銘を受けるこの感動作を観に、ぜひ劇場へ足を運んでみてほしい。

TW編集部一致でリコメンド!!


●『シスタースマイル ドミニクの歌』
監督:ステイン・コニンクス
出演:セシル・ド・フランス サンドリーヌ・ブランク マリー・クレメール 
2010年7月3日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
配給:セテラ・インターナショナル
(C) 2009 PARADIS FILMS - LES FILMS DE LA PASSERELLE - EYEWORKS FILM & TV DRAMA - KUNST & KINO

★「シスタースマイル ドミニクの歌」映画公式サイト↓
www.cetera.co.jp/dominique/

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