スウェーデン・ストックホルムのゲイプライド

By Yoshihiro Takahashi


Stockholm Pride2010

1.ワークショップやセミナーも開催される彩り豊かなイベント

7月26日から31日までの一週間、北欧の夏を彩るフェスティバルのひとつとして、Stockholm Pride2010が街をレインボー・カラーに染めた。さまざまなジャンルのイベントが街の中心の文化センター、カルチャー・ハウス(Kulturhuset)や動物園、植物園をはじめ、ストックホルム市内の各地で毎日数々のプライドイベントが催された。

Stockholm Pride2010
※ストックホルム・ゲイプライドのメイン会場のひとつ、「Pride House」におけるセミナーの聴講者のひとり。

プライドの期間中、カルチャー・ハウスを借り切って開催された「Pride House」では、月曜日から金曜日までレクチャーやセミナー、ワークショップが実施された。テーマもバリエーション豊富で、LGBTの若者の出会いの場所や海外ウガンダやリトアニアで当事者が直面している現状、ポリアモリー(交際相手をひとりだけに限定しない恋愛関係)、多様な家族政策、そして移民政策の先進国であるスウェーデンらしい、LGBTの難民政策などが取り上げられた。

Stockholm Pride2010
※前回TWの記事でも紹介した、クイア・フェミニスト書店のハッロン・グロッタン(Hallongrottan)のPride House内の支店。

そんななか、今年のプライドのメイン・テーマは、「権力」(makt)。同トピックスに関しては、消防士の当事者や教会関係者を筆頭に、LGBTのなかでも少数派たちから情報が提供されたり、ゲイ・メディアにおけるバイセクシュアルの取り上げられ方に関する問題定義といった内容のレクチャーが数多くなされた。そのほか、フェミニスト政党(Feminist Initiativ)の代表者、ギュドルン・フィーマン(Gudrun Schyman)が作家のサンドラ・ダレーン(Sandra Dahlèn)と、政党においてのレズビアンの役割を議論するなど、政治的な面も大きく押し出された。

植物園と動物園に設置された「Pride Park」では、水曜日から週末にかけてパーティー・モードとなり、大いに盛り上がりを見せた。BDSMやキッチュ系のグッズの販売、セーフ・セックスに携わる地元のNGO団体のQ&Aセッション、ストックホルム大学のLGBTサークルのブース、地元のLGBTフレンドリーなレストラン&カフェ、店舗、さらにダンスホールなどが所狭しと並び、土曜日のパレードまで毎晩賑わっていた。

前述のPride Park内は、国籍や性別、ジェンダー、人種、コミュニティなどを問わずたくさんの多彩な参加者が集った。レズビアン・マザーからストレートのカップル、レザーゲイの一群、観光客、ゴシックロリータなティーンなど、まさに多様性を祝うイベントとなった。

Stockholm Pride2010
※もうひとつのメイン会場、「Pride Park」内でのアーティストのパフォーマンス。今年の「Eurovision Song Contest」(ヨーロッパの老舗ミュージック・コンテスト番組)の出場者のひとり。

★ストックホルム・プライド公式サイト(英語)↓
www.stockholmpride.org/en/

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