ベオグラードのレズビアン活動家とのインタビュー

By Akiko M Jordanovic


セルビア

2.カミングアウトして失ったこと

――就職や職場での差別を感じますか? 法律の面ではいかがでしょうか?

性的指向に対する職場での差別はセルビアでも法律上禁止されています。ただそれは表向きで、職場での差別はもちろん存在します。ですから実際には、ゲイやレズビアンであることを隠して仕事をしている人が殆どです。カミングアウトすると、やはり仕事を失う恐れもありますし、失わないとしても居心地が悪くなる可能性が高いです。別に私たちLGBTは悪いことをしている訳でもないのに隠さなければいけないのは、やりきれないですね…。

マイダ・プアチャさん

――ご自身も、職場で差別を受けたことがありますか?

私は、NGOのレズビアン人権団体に勤務しているので、そういった差別は感じたことがありません。その面では、恵まれています。

――ご自身、カミングアウトしていますが、その件で、今まで何か問題に直面しましたか?

はい、これまで様々な犠牲を払ってきました。たとえば、両親へカミングアウトした後、精神科へ連れて行かれて、両親を説得するには3年かかりました。また、友人へカミングアウトした際に、連絡が途絶えてしまったこともあります。自分が自分らしく生きられないことは辛いですね。

――日本のLGBTの状況については、どう思いますか?

先月、東京プライドパレードが行われたことをインターネットで見ました。素敵なゲイプライドと感じましたが、東京ほどの大都市のパレードの参加者が数千人というのは、すこし少ない気がします。今後は参加者がもっと増え続けて行くことを期待して、応援します!

――今年のベオグラードのゲイプライドは実現可能だと思いますか?

現在、実行に向けて自治体とミーティングを繰り返して調整等を行っています。昨年は、前日になって中止(ファシスト等からの脅迫により、開催は危険と判断)になりましたが、当時この決定は国際的にも非難されました。なので今年は必ず開催します!

――大変かと思いますが、是非開催してください! 応援しています! 最後に、来年はアメリカに移住する予定と聞きましたが。

そうです、ニューヨークに住む予定です。やはり、セルビアの法律は私たちを助けてはくれないので、ゲイ都市でもあるニューヨークに移住を決意しました。日常生活のレベルで彼女と一緒に暮らしたり、普通の権利が欲しいので。また、現在は団体のウェブを担当しており、海外でも仕事は可能ですので、ニューヨークからセルビアのレズビアンを支えて行きたいと思っています。


★ベオグラードのゲイプライドのオフィシャルサイト↓
www.parada.rs/

取材協力:Serbian Walker (www.serbianwalker.com/


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