仏同性パートナーシップ制度を行う牧村朝子さんにインタビュー

By Yuki Keiser


牧村朝子

3.フランスで同性婚を(PACS)

――今年の6月にパリに移住して、フランス人の彼女と同性結婚(PACS)をする予定ですが、その動機は? 最初から2人でフランスで結婚をしようと思っていたんですか?

彼女は私と出会う前から、今年の3月にフランスに戻ることが決定していたんです。20歳のときに日本へ来て、28歳まで日本で暮らしていました。出会ってから間もなくフランスに帰らなければいけないことを私にずっと言いだせなくて。フランスに帰ることを言ったら、私に振られるんだろうなと思っていたらしいんです。

牧村朝子
※photo by Mai Tanaka (www.maitanaka.com)

――それで、どのようにフランスに帰ることを言われたんですか?

去年の大晦日に言われたんです。彼女がフランスに帰る3ヶ月前でしたね。ものすごく深刻な顔をして、それこそカミングアウトみたいに(笑)、「ずっと言えなかったんだけど、3月にフランスに帰ることになっていて…。付いてきて欲しいとは思うんだけど、付いてきてくれないよね…?」って。その深刻な顔がまた可愛くて、笑っちゃいましたね(笑)。彼女に付いていくことは当たり前のことでしたので、一瞬もためらいはありませんでした。

――日本人がフランス人とPACSをする場合、ビザはすぐにもらえるんですか?

実は、異性愛の結婚と違って、PACSをしたからといって、すぐにビザがもらえるわけではないんです。ビザ目的の偽装結婚を防ぐためだそうで、まずはPACSをしてから、1年間同棲しないといけないんです。1年後に、同棲をした証拠(例えば共同の賃貸契約証明書など)を区役所に提出して申請してから、外国人の私にも滞在許可証が与えられるんです。でも結婚と違って、PACSをしても滞在許可証が確実に得られるわけではないので、選考に落ちた場合、私はもう一回労働ビザなり学生ビザなり何らかのビザを取らないといけないことになるんですけどね。それで、これからの1年間は、ワーキングホリデーでフランスに行って、その身分で滞在するので、PACSとは関係ないビザということになるんです。余談ですが、さすがフランスだなと思ったのが、PACSをするとき、お互い、紙に約束事を書いて、それを守らなければいけないんです!

――え!? そうなんですか? なんか不思議ですね(笑)。ちなみに、牧村さんたちは何を書くんですか?

共働きで、金銭的にお互いに依存しない、自立することを約束として書くんです。

――なるほど! 結婚式のご予定はありますか?

今のところ予定はないですけれど、彼女の意思としては、やるなら日本でやりたいって。彼女は自分の人生の3分の1は日本で過ごしていて、友達にも日本人が多くて、彼女は日本のことを第二の故郷だと感じているんです。彼女にラブレターを書いたときも、「こういうとき、あなたの母国語で伝えられないのが悲しいわ」って嘆いていたら、「朝子と出会ったのは日本だから、私にとっての愛の言葉は日本語だよ」って言ってくれたんです。それぐらい彼女は日本に思い入れがあるんです。

――まだ向こうのご両親には会っていないんですよね?

まだなんですが、彼女は私の写真を両親に見せて、私のことは話してくれているんです。フランスに着いて、PACSを機にご両親に挨拶に行こうと思っています。もうすぐで、とてもワクワクしています!

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