 |
フランス映画の素敵なダイクたち! |
Yuki Keiser |
* Japanese posts precede their corresponding English translations. For English, look below, or click "English" in the menu.
今回は、来週6月14日公開の映画、フランスが誇る巨匠パトリス・ルコント監督の最新作『ぼくの大切なともだち』に、素敵な脇役のレズビアンが出ているので、そのご紹介を。(ストーリーの概要や詳細などは、MOREを参照。)
数ヶ月前に試写会にご招待頂き、行ってきたのですが、まずパトリス・ルコントといえば、独特のユーモアで知られるコメディからシリアスな映画まで幅広く発表し名誉ある賞も数え切れないほど受賞した、フランスでは誰もが知っている鬼才監督。
今回のこの映画は、ふたりの男性の友情が主題になったもので、その主人公の男性のビジネスパートナーがレズビアンという設定。出演シーンも少なく、レズビアンということ自体もそれほどフォーカスされてはいないんですが、この映画のテーマとなっている「友達・友情」について、主人公が見つめ直すきっかけを与える重要な役どころです。
このカトリーヌというレズビアンの役を演じる女優のジュリー・ガイエは、じつは以前にも映画『Pourquoi pas moi?』(98)や『ラ・タービュランス』(01)でもレズビアン役を演じていたんです。けれども、監督はそれを知らずに彼女に今回の役のオファーをしたというので、ジュリーはよっぽどパリジェンヌなレズビアン・オーラを醸し出しているんでしょうね(笑)。
※『ぼくの大切なともだち』でカトリーヌ役のジュリー・ガイエ。
カトリーヌ役の登場シーンは残念ながら僅かですが、キリっとしたキャリアウーマン・タイプのレズビアン役をさらっと演じているところが魅力的でした。また、今回このカトリーヌの恋人役に、なんとフランスのケイト・モスと呼ばれる90年代後半のスーパーモデルのオードレー・マルネが起用されているのも密かな見どころ。

※カトリーヌの恋人役の、フランスのスーパーモデル、オードレー・マルネ。
数年前からフランスでは同性パートナーシップが可能になり、パリの市長もカミングアウトしているゲイということから、パリではここ数年、街で見かけるゲイやレズビアンの数が本当に増え、比較的カミングアウトしやすい環境なんです(もちろん、まだ保守的なエリアもありますが)。このような一般映画の中でも、自然にレズビアンが存在するというのはその象徴なのでは? また、最近映画で描かれるレズビアン像もずいぶんモダンでファッショナブルになってきていることも確か。
今回の作品のカップルもそうですが、いまTokyo Wrestlingで紹介しているフランス映画『スパニッシュ・アパートメント』(02)でも格好いいダイクが描かれていたり、以前インタビューをお届けしたフランス在住の監督、ダイ・シージエの『中国の植物学者の娘たち』(06)の主人公のひとりミン役の女優ミレーヌ・ジャンパノワは、最近ディオールの広告モデルに抜擢され、先月より日本の女性ファッション誌でも見られるほどです。

※ディオールの化粧品のイメージモデルに起用された、レズビアン役を演じたミレーヌ・ジャンパノワ。
レズビアン役を演じるのにはまだまだ抵抗を感じているといわれるハリウッドとは裏腹に、フランスではレズビアン役=ヒップのようです。TWスタッフ一同、今後も素敵なレズビアンが描かれるのを期待します!
◆6月14日(土)よりBunkamuraル・シネマ他にてロードショー公開
『ぼくの大切なともだち』オフィシャルホームページ
(C)2006.FIDELITE FILMS―WILD BUNCH―TF1 FILMS PRODUCTIONS―LUCKY RED./WISEPOLICY CCRE
STORY
美術商のフランソワ(ダニエル・オートゥイユ)は、自身の誕生日に集まった知人から、ひょんなことで「自分には親友がひとりもいない」と指摘される。負けず嫌いの彼はその事実を認めたくなく、ムキになってある賭をする。それは、10日後までに親友を紹介すること。以降、必死の親友捜しが始まる…。
6月14日(土)ロードショー
監督:パトリス・ルコント
出演:ダニエル・オートゥイユ ダニー・ブーン
ジュリー・ガイエ
2006年/フランス/96分
配給:ワイズポリシー
提供:ワイズポリシー/CCRE/ローソンチケット
(C)2006.FIDELITE FILMS―WILD BUNCH―TF1 FILMS PRODUCTIONS―LUCKY RED./WISEPOLICY CCRE
『ぼくの大切なともだち』オフィシャルホームページ

★Tokyo Wrestlingのホームページは、こちら。
08.06.05