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Y.keiser2009 |
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みなさん、こんにちは。 チーフエディターのカイザーです。
昨年、フランスの巨匠エリック・ロメール監督の最新作の試写会に行ってきました。クィア映画ではないのですが、クィア要素も背景にちょっぴり含まれている興味深い映画なので、今回ここで少しご紹介しようと思います。
【STORY】
【5世紀のローマ時代の大自然を舞台に繰り広げられる、羊飼いの男女アストレとセラドンの純粋な恋愛物語。ある出来事からセラドンはアストレの前に現れるのを禁じられる。そんなセラドンを不憫に思ったあるニンフ(精霊)とドルイド層(司祭)が、彼にアストレに会える機会を与えようとする。身元を隠すため女装してアストレと再会し、何も知らない彼女とともに過ごすことになる…。】
愛するアストレに女性として近づく美男子のセラドン。何も知らないアストレは、女装しているセラドンに無意識に惹かれる…。そんなセクシュアリティの曖昧さや錯覚をシンプルなタッチで描いているのが、今年で88歳を迎える、50年代末の仏映画運動「ヌーヴェル・ヴァーグ(=新しい波)」を代表する監督、エリック・ロメールの最新作なのです。
17世紀の文学サロンやパリの貴婦人の間で大流行したオノレ・デュルフェの小説『アストレ』を映画化したこの作品は、古代作品ながら、「人を愛するとは何か? 愛とは何か?」と、ジェンダーやセクシュアリティへの普遍的な問いも投げかけているかのよう。ヌーヴェル・ヴァーグや古代文学が好きな方は、是非チェックしてみて!
また、公開記念にトークショーも開催される予定で、クィアに関連のある豪華ゲストが満載です。華道家でゲイとしてもカミングアウトしている假屋崎省吾さんや、ビアンのファンも多い、ジェンダーの境界で遊ぶ漫画として有名なあの『ベルサイユのばら』の著者・池田理代子さんなど、とくに必見です。お見逃しなく!!

※アストレ(左)とセラドン
★出演俳優についてのおまけクィア関連豆知識!
――セラドン演じる仏若手有望俳優、アンディー・ジレは、ミン・ギュドン監督の韓国映画『アンティーク-西洋骨董洋菓子店』(’08)でゲイのパティシエ(キム・ジェウク)の元恋人を演じていて、じつは前からとてもゲイフレンドリーな役者。
――アストレ演じる新人女優のステファニー・クレヤンクールは、レズビアンとしてもカミングアウトしているフランスを代表する故作家マルグリット・ユルスナールを大叔母に持っている。 ユルスナールは、女性初のアカデミー・フランセーズの会員としても有名で、フランスでは誰もが知っている大物作家。アメリカ人女性の恋人、グレイス・フリックと1987年亡くなるまでの42年間アメリカで同棲していたことでも知られる。ユルスナールの作品の英訳を担当したのもグレイスで、まさに、昨年ドキュメンタリー映画が公開されて話題になった米写真家のアニー・リーボヴィッツと作家のスーザン・ソンタグに劣らない知的大物カップルだったふたりなのだ。そんな超有名なレズビアンを大叔母に持つステファニーも、もちろんゲイフレンドリー。
●『我が至上の愛~アストレとセラドン~』
●公開/ 1月17日(土)、銀座テアトルシネマ他にて全国順次公開
●© Rezo Productions / C.E.R.
●配給/アルシネテラン
●公式HP/ www.alcine-terran.com/wagaai/
【トークショー LINE UP】
1/18(日)19:00トークショー開始 / 19:15上映開始(予定)
ゲスト:辛酸なめ子さん(漫画家・コラムニスト)×しまおまほさん(漫画家・コラムニスト)
1/25(日)18:50トークショー開始 / 19:05上映開始(予定)
ゲスト:池田理代子さん(劇画家・声楽家)×中条省平さん(フランス文学者)
1/31(土)18:50トークショー開始 / 19:05上映開始(予定)
ゲスト:篠沢秀夫さん(学習院大学名誉教授)
2/19(木)18:50上映開始(予告篇上映なし) / 20:40トークショー開始(予定)
ゲスト:假屋崎省吾さん(華道家)
■会場:銀座テアトルシネマ
★Tokyo Wrestlingのホームページは、こちら。
09.01.15
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