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Y.keiser2009 |
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※カミングアウトしている女優のシンシア・ニクソン。先日日本で開催された映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』の記者会見にて。
みなさん、こんにちは。チーフエディターのカイザーです。
話題沸騰中の映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』(以下SATC2)が遂に公開されましたね!! Tokyo Wrestling読者にも、この日を楽しみにしていた方もたくさんいるのでは!?
さて、先日ここでご報告した、メインキャストと監督5人揃っての前代未聞の記者会見のフォトレポートに続き、今回はその質疑応答で特別輝き、興味深いエピソードを明かしてくれたシンシア・ニクソンについてご紹介したいと思います。
ご存じと思いますが、同作品で弁護士・ミランダ役を好演しているシンシアは、私生活では5年ほど前から女性と交際していて、前パートナーとの間に設けた子どもを現在2人で育てています。交際当初はあまり多く語りませんでしたが、数年前にその恋愛をオープンにし、以降、「彼女が“彼女”だから愛しているし、今とても幸せ」といった内容を堂々とあらゆるシーンで語っています。
会見でも一目瞭然でしたが、充実した恋愛をしているかのような幸せオーラが彼女から溢れ出ていました! 現在は同性婚の活動家としても知られ、多くのゲイやレズビアンのファンを獲得していますが、TWチームも彼女の真摯でパワフルな発言や姿にいつもインスパイされています!
そして、監督や脚本家の多くがゲイであるため、同作品はクィア要素満載ということでも有名ですが、『SATC2』のストーリーで、同性結婚式が挙げられています! そのため、海外のゲイメディアでキャスト全員が同性婚についての意見をインタビューで聞かれたりしていますが、「ゲイやレズビアンが結婚をしてはいけない理由がまったく見あたらない」、「ニューヨークのような進歩的な街で同性婚がまだ合法じゃないのは本当にひどい」などと答え、それぞれ確固たる支持を表明しています。
★キャスト4人の、同性婚についてのインタビューは、こちら↓ キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーが冒頭で、エイズで亡くなった初めてのゲイの親友について語っている内容にもご注目を。
www.youtube.com/watch
日本の質疑応答では劇中のゲイウェディングについての話題は残念ながらあがりませんでしたが、記者からある鋭い質問が投げかけられました。
【記者の質問】
●『ニューヨーク・タイムズ』や『グワーディアン』など英米の雑誌では、実はこの映画は厳しく評価されました。理由としては、とくに中東の女性差別について「ちょっと甘いんじゃないか」ということが言われました。それで、私は少し心配しながら試写会に行ったのですが、作品を観て思ったのが、この映画は“女性版007”ではないかと! 要するに、完璧な作品ではないかもしれないけれど、女性にとって、楽しくって面白くって、力強くて勇気をもらえるような映画ではないかと感じました! 誰に何を言われようと、「伝わる人には伝わって欲しい」、というお気持ちで作られた映画なのでしょうか。
監督が、「“女性版007”とは、非常に鋭い観察だと思います(笑)。(劇中でキャリーが愛して止まない)マノロ(シューズ)は、(『ジェイムス・ボンド』で見る)スポーツカー以外の何物でしょうか…?(笑)。」と、ゲイ的粋なコメントで観客の笑いを誘った後、このように続けました。
「どんなに派手でグラマラスで、あり得ない世界であってもいいんです。本作は、この作品を観ている女性にとって、その一番根底の部分で女性のリアリティをきちんと踏まえているから。それと、普段見慣れているものをわざわざ映画館に観に行きませんよね(笑)。普段見られない世界だからこそ映画館に行くという女性の願望を叶えている作品でもあると思います。そして長年、4人のキャラクターを様々な形で表現してきましたが、この作品を作る上で一番心がけていることは、今までやったことは絶対にリピートしないということ。それは今回も守られています。And we... LO-VE it!」と、きっぱり。
そして、次の質問に移ろうとしたとき、シンシアがコメントをしたいと申し出て、力強い発言をしつつ、同ドラマがどれだけ社会現象を巻き起こしたかを裏付けるエピソードを明かしました。

【中東の女性差別についての私たちの描写が“政治的に少しソフトすぎる”という批判について、少し補足したいと思います。まず、私たちのドラマは、当初スタートした時も今も、政治的なドラマや、問題提起する作品ではないということです。もし何か言うとしたら、“社会風刺”です。
単に、女性たちの生活と、その彼女たちが人生で行う様々な選択を描いているだけです。でも何が興味深いかというと、この作品を観た観客が、いかに政治的に受け止めたかです。
数年前、保守的な共和党の全国大会がニューヨークで開催されたのですが、とても驚いたことが起きたのです。そこに出席していた女性が、このようなメッセージを書いたTシャツを着ていました。当時の対抗者が民主党のジョン・ケリーだったのですが、(キャリーをかけて)「キャリー(という名前は)私たちを代弁していない。キャリー・ブラードショーもジョン・ケリー、どちらもね」(※米共和党は、保守的で同性愛者に厳しいことでも有名で、米LGBTの大半は敵として感じている党。SATCの主人公キャリーが共和党に敵対する民主党のケリーと一緒にされるのは、作品がリベラルでゲイフレンドリーということも必然的に示唆。)
人々が、そこまで私たちのドラマを政治的に受け止めていたことに本当に驚いたわ!!(笑)。だから、私たちが“政治的に甘すぎる”という批判をしている人がいるかもしれないけれど、まず政治的なドラマを作るのが私たちの意図ではなく、私たちの意図は、4人の女性の友情に関してのコメディを作ることだけ。でもこのことが、実は大きなことだということが判明したの。
ファッションやグラマラスでゴージャスなライフスタイル、私たち女性とその友人たちの実生活を見せたことだけなのだけれど、それが意外にも人々にとっては非常に重要なことだったの。だからこの映画は、私たちのこの“ソフトなタッチ”で、想像以上に政治的に人々に大きく響いているのです。】
と、熱く反論するシンシアは、知性とパワーそのものでした!! 一見ライトな作品や描き方であれ、女性とその視点を中心に描いたロングランな作品は他に無く、さらにその主人公の、自身のライフスタイルや仕事を貫く自由でダイナミックな姿は、世界中の女性にとってエンパワメント的で意義あるのは確か。さすがTW一押しのタフ・クィアウーマン、今後も大注目&応援!!

『セックス・アンド・ザ・シティ2』
6月4日(金)より 丸の内ピカデリー他 全国ロードショー
配給/ワーナー・ブラザース映画
監督/マイケル・パトリック・キング
出演/サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、クリスティン・ディヴィス、シンシア・ニクソン
公式サイト/www.SATC2.jp
10.06.05
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