Tokyo Wrestlingエディターズの編集後記。 編集にまつわる裏話や、世界をまたぐTokyo Wrestlingフレンズからのお便りを紹介。
Personal notes from our editors. Also discover postcards from TW friends around the world!
Notes personnelles des editrices. Decouvrez aussi les messages des Tokyo Wrestling friends du monde entier.













Editors "Kondou Hisako"

Kondou Hisako

* Japanese posts precede their corresponding English translations. For English, click here or <English> in the left-side menu.

『パイレーツ・ロック』

みなさんこんにちは。コントリビューター・ライターの近藤です。

今回は、レズビアン映画ではないけれど、興味深い映画を一足お先に試写会で観てきましたので、ご紹介したいと思います。Tokyo Wrestlingでは、インタビュー記事こそはほぼオールクィアですが、Webマガジンとして、セクシュアリティ問わず気になった作品やトピックスも全体的に取り上げていきたいと思います。もちろん、視点は相変わらずレズビアン&クィアで!!

2003年の『ラブ・アクチュアリー』で監督デビューを果たし、多彩なキャストによるアンサンブル・ドラマを作り上げたリチャード・カーティス監督。脚本家としては、大ヒット作『ブリジット・ジョーンズの日記』(’01)を手がけるなど、その抜群の脚本力には定評があります。そんなカーティス監督が自ら監督・脚本・製作総指揮を務めた最新作『パイレーツ・ロック』が10月24日(土)に上陸!

本作は、イギリスの公共放送局BBCがポピュラー音楽の放送を1日45分以下と規制していた1960年代、船上から電波を使って24時間ロックを流し続けた「海賊ラジオ局」に情熱と愛情を注ぐDJたちと、彼らとともに船上で暮らす人々を描いたヒューマンドラマ。『ラブ・アクチュアリー』でもいくつものエピソードを絶妙に絡み合わせたカーティス監督は、今回も個性豊かでクセのあるキャラクターを何人も登場させながら、それぞれの違った境遇を交差させつつユーモアたっぷりに描いています。

そして本作には、魅力的なレズビアンのキャラクター、料理係のフェリシティも登場! 女性で唯一乗船しているフェリシティは、男ばかりの船上で「男の色気が通用しない」存在として男性陣からは一目置かれつつも、気兼ねのない仲間のひとりとして描かれています。そして、嵐が船を襲うクライマックスでは、彼女との感動的な再会シーンもあり、とても印象的です。

とにかく、思わず踊り出したくなるようなキャッチーな60年代サウンドをバックに繰り広げられる魅力的なストーリーには、自然と胸が熱くなるはず。その全編を彩る音楽の選曲やキャストたちの着ている60’sファッションのセンスもGOODなので、気になる方は是非チェックしてみて!

●『パイレーツ・ロック』(原題/『The Boat That Rocked』)
●監督/リチャード・カーティス
●キャスト/フィリップ・シーモア・ホフマン、トム・スターリッジ、ビル・ナイ、ウィル・アダムズデイル、ケネス・ブラナー 他
● 10月24日(土)TOHOシネマズ六本木ヒルズ・みゆき座他全国ロードショー
www.pirates-rock.jp/
●© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.



09.10.10




Kondou Hisako

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glee
(C)FOX TELEVISION

みなさんこんにちは、コントリビューター・ライターの近藤です。

今回は、いま全米で話題になっているゲイフレンドリーな新テレビドラマシリーズ「glee」について一言を。

この「glee」は、センセーショナルなシーンの連続で毎回話題を呼んでいる大人気テレビドラマ「Nip/Tuckマイアミ整形外科医/ハリウッド整形外科医」を手がけたライター/プロデュサーのライアン・マーフィーが新たに製作した新コメディ・シリーズ。

「Nip/Tuck」は、ゲイをカミングアウトしているマーフィーならではのクィア要素と毒気たっぷりのユーモアをふんだんに盛り込んだ内容で、米マイアミ(のちにカリフォルニアに移動)を舞台に主人公の美容整形外科医ショーンとクリスチャンのふたりの男性の友情以上の愛情に近い関係を主軸に描いたヒューマン・ドラマです。

マーフィー自身も「Nip/Tuck」は「ヘテロセクシュアルの男性ふたりの愛(必ずしも性的な意味ではない)」についてのドラマだとコメントするほど、ふたりの関係を絶妙に描いています。そして彼らが行なう美容手術にリアルな社会問題も絡めながら展開していき、エンターテインメントを超えた辛辣なメッセージも含んでいます。また、サブキャラクターとして登場する麻酔医リズがレズビアンだったり、ショーンの妻ジュリアがレズビアンの恋人を作ったり、ショーンの息子マットが自分はゲイかもしれないとセクシュアリティに悩んだり、女性だと思っていたコーチのアバは実は手術を受けたトランスセクシュアルだったりと、つねにクィアなエピソードが満載です。

そして、2010年より放送予定のシーズン6の製作も決定している「Nip/Tuck」に続いてマーフィーが手がける「glee」なのですが、20世紀FOXテレビにて放送される新たなミュージカル・コメディ・ドラマのテレビシリーズとして、すでにカルト的な人気を獲得しています。この企画は、マーフィーがもともとテレビではなく映画として考えていたもので、全ての音楽の選曲はマーフィー自身により、その選ばれた楽曲のバランスとセンスの良さはすでに評判。オハイオ州リマにある架空のウィリアム・マッキンリー高校を舞台に、グリークラブとして知られる高校合唱団に関わる先生や生徒たちの様子を現在のヒット曲から過去の名曲を使ったパフォーマンスをまじえながら描いています。

アメリカでは今年の9月よりスタートし、既にシーズン1のエピソード4まで放送されましたが、エピソード3では登場人物のひとりがゲイをカミングアウトするなど、そのゲイフレンドリーさも話題に。また、本作にはスタイリッシュ・レズビアンドラマ「Lの世界」の敏腕弁護士役でも大人気のレズビアン・アイコン的存在でカミングアウトしている女優のジェーン・リンチがチアリーダーのコーチSue Sylvester役で出演しているのも見逃せません。

ジェーン・リンチ
※レズビアンとしてカミングアウトしている米女優のジェーン・リンチもドラマに出演。

そしてそのリンチ演じる鬼コーチSue Sylvesterがいつも必ず言う台詞で、お約束的な笑いを誘うシーンがあるので、ここでご紹介。

(この練習)きついと思っているの?
(ジェーン・リンチが何かチアリーダーの練習よりきついことを言ってから)
これが(本当に)きついこと!

Sue Sylvester: You think this is hard?
[something harder than a cheerleading routine]
Sue Sylvester: *that's* hard!

辛辣な役を演じても、毎回憎めないお茶目でユーモラスなキャラクターのリンチだからこそ笑える名台詞なのでは。

そんなクィアパワーあふれる「glee」の日本上陸は残念ながらまだ未定のようですが、それまではYOUTUBEなどを観ながら楽しみに待ちましょう!!


★「glee」のオフィシャルHPはこちら↓
www.fox.com/glee/

★「glee」のオフィシャル・トレーラーはこちら↓
www.youtube.com/watch



09.10.01




Kondou Hisako

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90210

みなさんこんにちは。コントリビューター・ライターの近藤です。

90年代からストーリーラインに頻繁にゲイのキャラクターを登場させるなどゲイフレンドリーとして知られるスペリング・テレビジョンが制作を手がけ、世界中で空前のブームを巻き起こしたアメリカのテレビドラマ「ビバリーヒルズ高校白書/青春白書」。そのスピンオフとして2008年からスタートした新シリーズ「90210」のシーズン2に、DJサマンサ・ロンソンがゲスト出演するそうです!

ロンソンは、ヒップホップ・スターのファレルと彼が率いるヒップホップ・グループN.E.R.D.がクラブでパフォーマンスするシーンに登場するとのこと。そして、ドラマでMichael Stegerが演じているキャラクターNavidに恋愛についてのアドバイスをするそうです。また、この「90120」のシーズン2のエピソード2には、ブルース・ウィリスとデミ・ムーアの娘で女優のルーマ・ウィリスがパンキッシュなレズビアン役でゲスト出演して話題を呼んだことも記憶に新しいです。

そしてロンソンですが、今年の4月にTWでも取り上げた米女優リンジー・ローハンとの破局後、1ヶ月ほどの冷却期間を経てローハンがまたロンソンの家に泊まるなど、ふたりは晴れて復縁したと言われています。事実、ここ数ヶ月ふたりは以前ほどべったりではないものの、一緒の姿がまた頻繁に見られ、現在サマンサとシンガポールに滞在しているリンジーがF1 Rocksのイベントで「サムとは最近とてもうまくいっている」とまで発言を。GREAT!!!

とにかく、ロンソンはこのドラマ初出演でエピソードの鍵を握る重要な役を演じることになるそうなので、どんな仕上がりになっているのか、いまからとても楽しみですね! アメリカでは11月3日に放送予定で日本での放映は未定なので、気になる日本の読者は放送時にYOUTUBEなどをチェックしてみては!


90210
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09.09.29




Kondou Hisako

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エミー賞

みなさんこんにちは、コントリビューター・ライターの近藤です。

今回は、9月20(日)にアメリカで開催された第61回エミー賞授賞式で、いくつかクィア的に気になる話題がありましたので一言を。

エミー賞は、アメリカのテレビ界最大のイベントとも言われる、エンターテインメント性を最も重要視した華やかな賞です。米国テレビ芸術科学アカデミーの主催で行なわれ、アメリカのテレビドラマを始めとする番組のほか、テレビに関連する様々な業績を称えます。

そして今年この栄えある賞のメイン司会を務めたのは、先日このNotesでも取りあげましたベレーズ・ヒルトンによりゲイであることをカミングアウトに追い込まれたと言われる、90年代の米大ヒットドラマ『天才少年ドギー・ハウザー』(’89-’93)の主役として知られるニール・パトリック・ハリス。ハリスは、俳優のデヴィッド・バートカと付き合っていて、2006年にピープル誌でカミングアウトして以来、エミー賞へも必ず同伴するなどホットな関係をオープンにしていました。

『天才少年ドギー・ハウザー』/ニール・パトリック・ハリス
※米大ヒットドラマ『天才少年ドギー・ハウザー』の主役でゲイとしてカミングアウトしている俳優のニール・パトリック・ハリス。第61回エミー賞授賞式の司会を。

そして今回ハリスは、このエミー賞のメイン司会という大役を担っただけでなく、『How I Met Your Mother』のバーニー・スティソン役で「コメディ・シリーズ部門」の助演男優賞にも堂々のノミネートを果たしました。その好演ぶりで劇中では一番人気のキャラクターとまで言われながらも惜しくも受賞を逃しましたが、初司会を務める授賞式で自身もノミネートを受けるなんて、素晴らしい快挙!

そしてもう一つ注目していたのは、レズビアンをカミングアウトしている、女優のチェリー・ジョーンズが『24 -TWENTY FOUR-』の演技で「ドラマ・シリーズ部門」の助演女優賞にノミネートされていたのですが、今回見事獲得しました! 

チェリー・ジョーンズ
(C)2009 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
All Rights Reserved.

※レズビアンとしてカミングアウトしている女優のチェリー・ジョーンズは大ヒットドラマ『24 -TWENTY FOUR-』の演技で「ドラマ・シリーズ部門」の助演女優賞を獲得。

ジョーンズは、プライベートでは2003年から女優のサラ・ポールソンと付き合っていて、2人はこの事実関係を公表。そんなオープンなビアンカップルを満喫中のジョーンズですが、同ドラマで女性大統領アリソン・テイラー役を熱演しており、その実力が認められました。Congratulations!!!

今後も留まるところを知らない、クィアな俳優たちの目覚しい活躍に注目!


★エミー賞のオフィシャルサイト↓
www.emmys.tv/

『天才少年ドギー・ハウザー』
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チェリー・ジョーンズ/『24 -TWENTY FOUR-』
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09.09.25




Kondou Hisako

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マーク・ジェイコブス広告


みなさんこんにちは。コントリビューター・ライターの近藤です。

今回は、世界屈指のパワーゲイとして知られる、Tokyo Wrestlingフェイバリット・ファッション・デザイナーのマーク・ジェイコブスのゲイテイスト全開の広告が、以前米メンズ・ヴォーグで掲載が断られたことがあったというエピソードについてひと言を。

写真家としてだけでなく、マーク・ジェイコブスの長年に亘るコラボレーターとしてマークとの確固たる信頼関係を築いてきたユルゲン・テーラー。テーラーはマーク・ジェイコブスの1998-2009年の広告の本を出版することになり、最近ニューヨークタイムズ誌のファッションブログでインタビューを。そのなかで、当時話題になったゲイカップルがキスしている写真を使った2006年の広告について、米メンズ・ヴォーグでその広告の掲載を断られたという事実があったことを語っています。

同広告は、メーキャップ・アーティストで20年来の“マーク・ファミリー”の一員と言われているディック・ペイジとその夫のジェームズ・ギブズという、実際のゲイカップルがキスをしている写真。そんな素敵なゲイ夫夫を主演させた広告について、意外にも米メンズ・ヴォーグが難色を示したとテーラーはコメントを。

「男性向けの広告のなかでゲイカップルを演出するというアイデアはぴったりだと思っていて、気に入っています。実際の彼ら同様、この広告では、とてもロマンチックでソフトで、スウィートな雰囲気を作り上げたかったんです。決して挑発的な広告のつもりじゃありませんでした。」

その突出したセンスでファッション界をリードするだけでなく、クィアなスタンスを忘れることなく常にあらゆるシーンをリードしていくマーク・ジェイコブスと彼の輝かしいファミリー。そのゲイコンシャスなアティチュードをTWはSo LOVE!!!!!! 

★マーク・ジェイコブスのオフィシャルサイトはこちら↓
www.marcjacobs.com/


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09.09.23




Kondou Hisako

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トム・フォード
※ゲイとしてカミングアウトしているグッチの元デザイナー、トム・フォード。『Vanity Fair』の表紙は、レズビアンとしてカミングアウトしているアニー・リーボヴィッツの作品。

みなさんこんにちは、コントリビューター・ライターの近藤です。

以前ここでも、“最もセクシーなゲイ”と称されている元グッチのデザイナーのトム・フォードが映画界に進出したことをご報告させていただきましたが、そのフォードの初監督作『A Single Man』が先日9月12日に開催されていたヴェネツィア映画祭で話題になりましたので、遅ればせながら今回また一言を。

もうご存知の方も多いかと思いますが、パワーゲイのトム・フォードが初監督作に選んだ『A Single Man』は、ゲイとして知られるクリストファー・イシャーウッドが1964年に発表した小説を基に映画化。脚本も共同で担当し、キャストにはゲイフレンドリーな実力派俳優のキャスティングを実現させました。そんなフォードの渾身作である本作は、62年のカリフォルニアを舞台に、事故によりパートナーを失ってしまったゲイのイギリス人教授の1日を描くヒューマンドラマとして絶賛されています。

そして、その教授に扮したコリン・ファースが孤独と葛藤するキャラクターを見事に演じきり、第66回ヴェネツィア映画祭で最優秀男優賞を獲得! また、今年の審査委員長を務めていたのはアン・リー監督で、あの『ブロークバック・マウンテン』(’05)で第62回目の同映画祭の金獅子賞(作品賞)に輝いた記憶も新しいです。ファース演じるゲイのキャラクターが満場一致で男優賞を獲得する快挙を成し遂げたときに、ゲイフレンドリーな監督が団長だったというのもステキな偶然。

また、新カンファレンスでトム・フォードは、「これはゲイの映画ではなく、普遍的で、私たちみんなが感じている愛や孤立についての映画なのです」とコメントを。

初監督作にしてすでに「最高!」と称賛を浴びている本作は、トム・フォードの言うようにセクシュアリティを問わず万人の心に訴える感動作に仕上がっているとのこと。日本への1日も早い上陸をみんなで願いましょう!!

トム・フォード
【雑誌『Vanity Fair』06年3月号を
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09.09.22




Kondou Hisako

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『セックスとパーティーと嘘』(MENTIRAS Y GORDAS)

みなさんこんにちは、コントリビューター・ライターの近藤です。

今回は、9月17日(木)から開催されているラテンビート映画祭のオープニング作品『セックスとパーティーと嘘』(MENTIRAS Y GORDAS)を観てきましたので、取り急ぎご報告させていただきたいと思います。

今年の3月に本国スペインで封切られた本作は、地中海に面するリゾート地のアリカンテを舞台に、恋愛やセックス、そしてドラッグに悩む現代の若者たちの姿をリアルに描いた青春ドラマ。いま流行のテクノやハウスのクラブサウンドをBGMに、大胆すぎるほどのセックスシーンやドラッグシーンを展開し、物語は親友のニコにひそかに片想いをしているゲイのト二を主軸にして、いろいろなバックグランドを持つキャラクターが絡みあいながら衝撃のラストへと向かっていくのです。

そのなかでも注目したいのは、やはりレズビアンのレオとマリーナのエピソード! マリーナは女性とはいままで経験のないストレートなのですが、レオのことが気になり、「レズビアンじゃないけどあなたが好き」という抗えない気持ちを受け入れていく様子が描かれます。そしてレオの奔放さについて行けず離れてしまった2人が、お互い素直になるシーンが印象的です。

また本作は本国では、ゲイをカミングアウトしているペドロ・アルモドバルの新作『Los abrazos rotos』を抜いて興行成績のトップに躍り出た大ヒット作とのこと。出演女優のひとりで、今回の映画祭で初来日を果たしたアナ・デ・アルマスは、「この映画の人気の理由は、いまのスペインを代表する人気俳優たちが総出演しているから。そして若者の胸に響くメッセージ性のある作品だということ。」とコメント。過激な内容などから意見は賛否両論あるようですが、多くの人が関心を持った話題作なのは間違いないのでは。

ふだんあまり観る機会がないリアルタイムなスペインの若者事情満載の作品ですが、彼らの行き場のない不安や切ない気持ちは世界万国共通なので、何かしら心に訴えるものがあるはず。そんな本作に興味を持ったら是非、映画館に足を運んでみて!

●『セックスとパーティーと嘘』(MENTIRAS Y GORDAS)
●9/23(水)18:30~
★主演女優来日予定
●監督:アルフォンソ・アルバセテ、ダビ・メンケス
●出演:アナ・デ・アルマス、マリオ・カサス、ヨン・ゴンサレス
●ドラマ / スペイン / 105分 / 2009年
●公式サイト:www.sonypicturesreleasing.es/sites/mentirasygordas


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09.09.21




Kondou Hisako

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『砂漠の少女たち - Seeds of Summer-』
※アジアンクィア映画祭2009のなかで上映された映画『砂漠の少女たち - Seeds of Summer-』

みなさんこんにちは、コントリビューター・ライターの近藤です。

今回は、9月19日(土)から開催されている、アジアンクィア映画祭2009のなかで上映された『砂漠の少女たち - Seeds of Summer-』を観てきましたので、ご報告したいと思います。

本作は、イスラエル国防軍の過酷な訓練に参加した少女たちの姿を、66日間にわたって追いかけ、彼女たちの生活や人間関係を捉えたドキュメンタリーです。カメラを通して監督と登場人物との間の距離を少しずつ縮めながら、そこに流れている感情の変化も映し出している所がとくに印象的かつ魅力的でした。

そんな繊細なドキュメンタリーを撮ったのは、実際にイスラエル国防軍の女性兵士用の訓練過程を受けたヘン・ラスカー監督。監督が初めて女性に恋をしたという軍隊に、訓練終了後から7年後に再び訪れて、いま実際に訓練を受けている少女たちの現実世界を追いかけていきます。

女性しかいない、そして家族や恋人から隔離された環境で、厳格な規定に基づいた生活を送る若い少女たち。そんな極限のなかで、部隊長に憧れたり、つねに行動をともにしている同僚へ家族のような特別な感情が生まれてくる様子を温かいまなざしで伝えています。

さまざまな疑問を投げかけながら進行し、監督自身がこの作品を通して「自分探しの旅」をされているようです。貴重な映像とドキュメンタリーならではのリアルな世界が追体験できる本作では、監督と一緒に観ているわたしたちも自分探しの旅ができるのでは。

本作以外にも他では観ることのできない作品ばかりなので、是非この貴重な映画祭に足を運んでみてくださいね!

アジアンクィア映画祭

●アジアンクィア映画祭2009
●~9月23日(水・祝)
主催:AQFF運営事務局
AQFF公式サイト:http://aqff.jp/
●チケット券種・料金
1日1回券/1,300円(税込)
当日1日券/6,000円(税込/5プログラム分)
※当日1日券は各日、先着5名様限定販売となります。
※前売券のお取り扱いはございません。何卒ご了承下さい。

★AQFFの主催者のインタビューは、こちら



09.09.20




Kondou Hisako

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『リミッツ・オブ・コントロール』


みなさんこんにちは。コントリビューター・ライターの近藤です。

今回は、『私の中のあなた』に引き続きレズビアン映画ではないけれど、興味深い映画を一足お先に試写会で観てきましたので、ご紹介したいと思います。Tokyo Wrestlingでは、インタビュー記事こそはほぼオールクィアですが、Webマガジンとして、セクシュアリティ問わず気になった作品やトピックスも全体的に取り上げていきたいと思います。もちろん、視点は相変わらずレズビアン&クィアで!!

観客に迎合しない独自の世界観を持つ作風で、世界中の映画ファンを唸らせてきたジム・ジャームッシュ監督。第58回カンヌ映画祭の審査員特別グランプリを受賞した前作『ブロークン・フラワーズ』(’05)から4年ぶり、ジャームッシュ監督がいままでの作品同様に脚本も手掛けた待望の最新作となるのが今回ご紹介する『リミッツ・オブ・コントロール』。

ドライななかにも絶妙な人間関係や感情の起伏を、ユーモアを交えながら独特のリズムで描く演出が印象的なジャームッシュ監督。本作ではそんないままでの監督の作風に対するビジョンを打ち砕き、さらに監督作品お馴染みの俳優陣を中心に集結した個性派キャストたちのキャラクターの生かし方も、今回はわざと「従来のイメージ通りではない」と監督自らコメントしているように、お約束的な期待を潔く裏切る斬新さが新鮮です。

そしてその豪華キャストにはゲイフレンドリーやクィア要素が強い俳優が多数出演していたので、注目! 

まずは今年の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映された『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』(’09)で実在上のゲイでクィアの代名詞ともいえる主人公クエンティン・クリスプを熱演し、そのクィアぶりと芸達者ぶりを再確認させた名優ジョン・ハート。

そして、ゲイとして知られているデレク・ジャーマン監督のミューズとして、そのアンドロジナスなルックスとジェンダーレスなアティチュードが評判を呼び、米ゲイ雑誌『OUT』の表紙を飾るなどゲイからの絶大の支持を誇るティルダ・スウィントン。

また、『天国の口、終わりの楽園』(’01)でゲイ要素のあるシーンでクィアたちの視線を一気に釘付けにし、その後ゲイをオープンにしているペドロ・アルモドバル監督の『バッド・エデュケーション』(’04)でゲイフェロモン全開なセクシー・ゲイボーイを演じきったガエル・ガルシア・ベルナル。

さらに、アジアを代表するゲイ映画のひとつとしていまでも高い人気を誇っているウォン・カーウァイ監督の『ブエノスアイレス』(’97)や、ゲイをオープンにしている『ミルク』(’08)のガス・ヴァン・サント監督の『パラノイドパーク』(’07)などで魅せた撮影監督のクリストファー・ドイルが、本作でもその独自のカメラワークを披露しています。

まさに、アーティスティックでゲイ通な彼らとの絶妙なコラボレーションは、ジャームッシュ監督のこだわりとセンスを物語っているのでは。

とにかく、一言ではジャンル分けも難しいようなミステリアスな作品ですが、そこがまた枠にとらわれないジャームッシュ監督のユニークさと多彩さを強く感じさせてくれます。幻想的な雰囲気のなかに彼ならではの哲学が散りばめられ、1度観ただけでは充分に味わいきれない本作は、ノスタルジーとモダンが同居する不思議な作品です。いままでにない新たなジャームッシュ・ワールドを是非体感してみては!


●『リミッツ・オブ・コントロール』
●監督/脚本:ジム・ジャームッシュ
●撮影監督:クリストファー・ドイル
●キャスト:イザック・ド・バンコレ ティルダ・スウィントン ジョン・ハート 工藤夕貴 ガエル・ガルシア・ベルナル ヒアム・アッバス ビル・マーレイ
●9月19日(土)より、シネマライズ、シネカノン有楽町2丁目、新宿バルト9、シネ・リーブル池袋ほかにて全国ロードショー!
loc-movie.jp

(C) 2008 PointBlank Films Inc. All Rights Reserved.



09.09.17




Kondou Hisako

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『私の中のあなた』


みなさんこんにちは。コントリビューター・ライターの近藤です。

今回も、前回ご紹介した新作映画『私の中のあなた』のご報告の続きと、キャストとクィアカルチャーとの関連について少し触れたいと思います。

本作で初めて母親役に挑戦したキャメロン・ディアスですが、彼女は以前レズビアン&クィア要素のある映画『マルコヴィッチの穴』(’99)に出演していたことがとても印象的です。ディアスは劇中で、タイトルにもなっている“マルコヴィッチの穴”という不思議な穴に入り「男」として女性と性体験するなど、ちょっぴりクィアっぽくてユニークなキャラクターが当時話題になり、大好評を。また、同作品で『Lの世界』シーズン5より登場するコミカルな悪役ドーン・デンボー役を演じるエリザベス・キーナーの実姉で女優のキャサリン・キーナーが好演したマキシン役もビアンには大人気でしたね! ディアス演じるセクシュアリティが複雑なロッテとマキシンのクィアな関係に、思わず釘付けになりました。

また、本作で白血病の姉・ケイトへのドナーであることをやめたいと訴訟を起こし両親を訴えるという、物語の動向を左右する重要なキャラクターの次女・アナを演じたのは演技派子役女優として注目されている、アビゲイル・ブレスリン。ブレスリンは、クィアなユーモアのセンスが際立っていたハートフルなファミリー・コメディ『リトル・ミス・サンシャイン』(’06)でアカデミー助演女優賞にノミネートされた経歴を持つ実力派。その愛らしいルックスと大人顔負けの確かな演技力で、今回も確実に涙を誘います。


また、皮肉なことに本作の撮影中にキャメロン・ディアスは最愛の実父を亡くし、一番近い存在の家族の死を映画と並行して体験することになってしまったようです。そんななかで演じたディアスの本作での迫真の演技は感慨深いものがあります。

とくにディアスの意気込みが伝わってきたシーンのひとつには、長女ケイトが抗ガン剤の副作用で髪の毛がなくなってしまい、そのことで他人から好奇の目で見られるのを嫌がって外出しないようになったときに、母親役であるディアスが自らの髪の毛をバリカンで剃ってしまう場面がありました。そしてディアスはカツラでその場をしのぐのではなく、本当に剃る潔さを大胆に発揮。その「人の目を気にせず “自分は自分らしく”生きる」という力強いメッセージは、枠にはまらないクィアに響く部分があるのでは。

と、長くなりましたが、とにかく温かい感動が胸に押し寄せるこの話題作を是非チェックしてみては!

●『私の中のあなた』(原題/『My Sister's Keeper』)
●監督/ニック・カサヴェテス
●キャスト/キャメロン・ディアス アビゲイル・ブレスリン 他
●2009年10月9日(金)より、TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー
watashino.gyao.jp
●(C) MMIX New Line Productions, Inc. All Rights Reserved.

★TW読者5名10組をご招待する一般特別試写会への応募はこちら



09.09.16




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